この記事のタイトルは、新刊である2007年版情報通信ハンドブックのテーマだ。
ブロードバンド化が進んだ今、日本のICT業界に求められるのはそれを使って何を創り出すかという点であろう。
新しい何かを創造する・・・そのためには今の日本に何が必要なのだろうか?
情報通信アウトルック2007 ICTが創造する新時代 情報通信総合研究所 NTT出版 2006-12-15 by G-Tools |
もともとはそれを追求してみたくて考えたテーマである。
執筆者たちにそこまで統一的にテーマを押し付けることはしなかったと思うが、どこまで執筆者が「創造する」ことと、それをするには「何が必要か」という2点について書き込んであるか、興味あるところ。
仏作って魂入れずではせっかくのブロードバンドやモバイルのインフラが泣こうというもの。特にブロードバンドはキラーコンテンツが見つからないといわれているが、これはネットワーク屋から見たときの発想で、コンテンツ屋から見ればいろいろ面白いコンテンツが出てきているということになろうか。
本書は国内や海外のICT産業の現状について、今、日本がどのような状況にいるのかを把握するのにちょうどよいと思う。これからICTがサービスとしてますますわれわれの生活に入り込んでくるであろうことを考えれば、研究者の方々ばかりでなく、多くのビジネスパーソンの方々にもご一読いただきたい一冊。
そろそろ大きな本屋さんには並び始めると思いますので、是非是非、目に触れた手にとって立ち読みしてください。そして出来るならばご購入のほど、よろしくお願いいたします。
将来を楽観的に考えれば、これからはいろいろ面白いことが競争を通して切磋琢磨されていくことで、日本発のコンテンツが創り出され、面白いブロードバンド時代がやってくることになるでしょう。