日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

日本のいちばん長い日

前に下山事件についての本、「下山事件−最後の証言」を読んだが、それ以降、終戦直後の日本の政治経済に興味を持つようになった。

4163503609 日本のいちばん長い日―運命の八月十五日
半藤 一利
文藝春秋 1995-06


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この本は、その終戦前夜14日正午から15日正午の玉音放送までの日本の中枢での出来事を1時間ごとの物語として書かれたものである。

日本の天皇を中心とする当時の意思決定機関がどのように日本を終戦に導いたかがよく分かる。昭和天皇、鈴木首相、他内閣の人々、陸軍、海軍、外務省、NHKの人たちがどのような役回りであの日本を終戦に導いたか、非常に興味深い。

8月15日を境に日本の国家観や価値観は180度変わるわけだが、この玉音放送をめぐる一日を見るだけでも、それがいかに想像を超えたものであるかが、伝わってくる。

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ところでこの本のストーリを進める形式は、1時間ごとに関係者の行動を記述していくものだが、これは実は下記の米国TVドラマにそっくりだ。

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キーファー・サザーランド
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-08-12

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こちらは映像なので、これでもかという複雑なストーリーに圧倒される。