日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

柔道とビジネスと

井上康生さんは、東海大学のOBで僕も新宿駅で見かけたことがあった。そのとき見た感じはそんなに大きくなくて「これが本当に世界一の男か」と思ったほどだ。

普段着の彼は想像していたより小さかったが、柔道着を着ているときは大きくそして強かった。その井上さんがアテネで負けた。本調子ではなかったかもしれないが、負けた。

柔道であれ他の団体競技であれ、スポーツは、自分に勝たなければならないし、当然相手にも勝たなければならない。ああいう強い人でもここぞというときに負けるときがある。勝負とは分からないものだ。

それに比べれば通常のビジネスの世界はまだやりやすい。ビジネスの世界は競争相手と直接まみえることはあまりなく、クライアント、顧客を通しての勝負となるので、どちらかというと自分との勝負なような気がする。競争相手を観察することは大切だが、より大切なのはクライアントとの関係であろう。

勝負という感覚はあまりないが、しかし競争していることは確かだ。競争相手と比較したとき、クライアントにとって自分の強みはどこなのか、何を伸ばせばいいのか、常に考えていなければならない。