日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

お仕事好きですか?

例えばあなたの専門領域に関することで社内の仲間が困っている、あるいは情報をほしがっているとしよう。そして当然ながら、その人はあなたのところに助言を求めに来る。

そのとき、あなたはどういう行動を取るだろうか。

  1. 任せておけとばかりに、その仕事を引き受ける
  2. 引き受けるまではしないが、相手が納得するまで説明し、その後も気を配る
  3. 相手の質問にだけ通り一遍答え、まさか自分を引き込まないでくれと暗に仄めかし、その後は知らんぷり

番外として、ライバルには教えないということもありうるが、今回のシチュエーションにはそれは含まれていない。

当然ながら、3を選択する人間は最低。こういう態度をとる人間から「今の仕事が好きなんです」なんて言われて信じられますか?

昔は情報は囲い込むことでそれによって自分の立場を守ってきた。しかし、今はそんな時代ではあるまい。情報を持っているだけでは役に立たないし、評価もされない。それをどのように加工し、新たな付加価値を創造するかが勝負になる時代なのだ。そしてその情報を加工するスキルは、そんな簡単に体得できるものではない。

だからこそその人はあなたを頼りにしてきたのだ。

後、質問に対し、いろんな要素があって一概には言えないとか結論を言いたがらない人もおかしい。自分の専門なんだから、はっきり自分の意見は述べられるようにしておくべきだ。クライアントの手前・・・なんて言う理由は本来理由にならない(これは僕も反省)。

普通は1だろう。でも状況によっては2の対応しかできないときがある。

自分をその道の専門家として仲間が認めてくれたということなのだ。こんなうれしいことはないではないか。クライアントから評価されるのとはまた違った意味を持っている。目の肥えている仲間が評価しているのだ。日ごろ、地道にやってきて苦労の甲斐があったというものだ。

対応が1ないし2になるかは、そのときの質問を受ける側の状況で変わる。

忙しくてどうしようもないときもあるだろう。そんなとき1の行動を取れば、結局、完了せず、相手に迷惑をかけてしまう。惹いてはその人のクライアントからの評価を落とすことになってしまう。

そういうときは2。作成は任せるが、そこに十分コミットし、アウトプットの内容も確認してあげるという対応。

こういう環境(当然、1か2)で仕事したいよ。

誰でも忙しい・・・その限界的なところに自分もいるし、他の仲間もいる。その中でもお互いがうまくコミットしながら助け合い、仕事を作っていく。「俺には関係ない」っていってさっさと退いてしまう・・・そんなの考えられない。社内に困っている人がいたら、「俺に何か手伝えることないかな?」っていう言葉は出てこないのであろうか。

理想はいつまでも理想なのかもしれない・・・それを追求することは必要。

こんなこと考えているから、本来業務の時間を潰してしまう。でも、こういうことをちゃんと考えておくことは必要だろう・・・僕の立場上、知らん振りはできない。

あとね、社内外、どこからでも問い合わせがあったら、クイックレスポンスだ。お金がついている仕事であろうが、社内の対応であろうが、クイックレスポンス。

忙しいときはその旨をすぐ知らせるてあげるのが人の道というものだろう。クライアントにしろ、社内にしろ、あなたを当てにしているのだ。

仕事の重要度で、対応の差が出るのはその後だ。最初はみな同じ扱いが必要。