もう10年ぐらい前のプロジェクトの話だ。
当時、国際通信市場(インターネット時代になって死語になった通信用語の一つか?)への新規参入の準備を進めていた企業から、その事業計画を作るための、対地別国際通信の回線需要予測の仕事が舞い込んできた。
それは対地が10対地以上あったと思うが、それを1週間ぐらいで結構長期の予測値を全部出せという無謀な注文だったと思う。
仕事として受けた以上、こちらも一生懸命やったわけだが、当時、まだ情総研にいた高嶋君のアイデアで非常に助かったのだと思う。そのときのアイデアは、その後もいくつかのプロジェクトで応用がきいて非常に有用な需要予測法だった。
まあ、当初の予定には間に合わなかったが、何とか終わらせたことを覚えている。
当時、クライアント側がこのプロジェクトの報告書をどのように評価してくれたかは、僕たちにはまったく分からなかった。
それが今日、ひょんなところから伝聞という形で聞くことが出来た。恐らく我々がやり取りした相手の人にまず間違いないと思う。その人の評価は・・・
あのときの予測値は非常に役に立った。あれで万事がうまくいった。情総研には感謝している。
というものだったそうだ。10年ちかくたって聞く、自分らがやったプロジェクトに対する高い評価・・・何かじ〜んとするものがあった。
最近の殺伐とした状況の中で、報われた気持ちになれる一言だった。
一生懸命やっていれば、必ず誰かが見ていてくれるし、苦労は報われるものだ・・・とは思うけど、しかしねえ、最近の状況は感心しない。