面白くないプロ野球の試合も深夜のプロ野球番組になると、「いい試合でしたねえ」「おもしろかったですねえ」となってしまう。たいしたことがないプレーもファインプレーになり、渋いプレーは理解されず、実はミスなのに、飛んだり、はねたりするプレーは誉めそやす。
確かにTVというメディアはそういうメディアなのかもしれない。何しろ飾れば、きれいなもの、すばらしいもの、すごいものに見える。その一方で中身は見えない。中身がなくても視聴率が取れるようにするために、結果としてやはり見栄えで稼ぐようになるということか。
しかし、こういうマスコミのレベルの低下が見るもののレベルを低下させ、最後はプロと呼ばれる人たちのレベルも低下させるのではないのだろうか。マスコミとはそれほど影響力の大きなメディアなのであり、使い方を間違えると世の中をとんでもない方向に向かわせてしまう可能性を持つ怖い道具なのだ。
某テレビ局の27時間テレビも、娯楽番組を悪いとは言わないが、もう少し内容のあるものにしてほしいものだ。
そう思うやつは、「見るな!」というかもしれないが、搭乗口での喧嘩とは違って、こちらはあらゆる人を巻き込む可能性を持つ電波を使ったメディアである。おのずとその行動には自重が求められてしかるべきだと思う。
人から言われる前に自分らで気が付いて欲しいものだ。