先日、最近のプロ野球がいかに面白いかという話を聞いたので、自分の感覚とは違うなということで自分の感じることを書いて見た。
まあ、一言で言ってしまえば、自分にとっていつの頃からか、プロ野球が面白くなくなっている・・・ということだ。
自分にとって、なぜプロ野球がつまらなくなったかを考えてみるとこうなるって感じ。当然、独断と偏見だw(・・・ということをお断りしておくw)
最近まで、主力(≒一流)選手が大リーグに行ってしまうことがその原因かと思っていたが、それだけではないのではないかと。自分でその原因ではないかと気づいた点を挙げてみると・・・
- 主力(≒一流)選手の大リーグ行き
- サッカー等、他のスポーツの台頭
- 伝統球団の低迷
- 個対個の対決の弱体化
- マスコミの放送内容のレベル低下
まだ他もあるかもしれないけれど、とりあえずこんなところか・・・。さてこの中で何が一番つまらなくしているかといえば、ズバリ、マスコミの放送内容だと思う。
典型的なのは、開幕してまだ半分も終わってないのにペナントレースの行方とか優勝を絡めた解説やコメント、話題づくりが多すぎる。この時期、ゲーム差なんて話題にしなくていいんだよ。ゲーム差を話題にして、優勝の行方を語らうのは、オールスターゲームの後だ。
なぜこれがいけないかというと、野球というのはチームスポーツだけどその局面局面では個と個、1対1の勝負だ。それがまとまって野球というチームスポーツになっている。だから基本的には選手と選手の勝負、選手個人個人のプレーや技術に焦点を当てて楽しむのが本来だと思う。
昔は名勝負が時代時代であったものだ。例えば、古くは村山対長島、王対江夏、江川対掛布、清原対野茂・・・それから個性的な選手たちの存在ね・・・その後はどうかというとあまりないのではないか?最近、名物対決みたいなものがないということが魅力がなくなっている一つの原因だろう。
こうなってしまうのは、脂ののった主力選手が大リーグに行ってしまうこともあるが、マスコミがすぐチームとしての結果の優勝争いに焦点をあてた放送をするからではないかと思う。その弊害が、選手の没個性化、そして個対個の対決に注目されなくなることで局面局面で見ているものに緊迫感が醸成されない。またヒーローインタビューでのフォアザチームという面白くない受け答え。もっと自分を押し出せよ!と言いたい。個性が出てこないからみていても面白くない。
つまり、開幕当初から優勝、優勝というから、過度にチームのためとなる、そうすると個はチームに埋もれ、個人対個人の勝負は、選手にとっても、観客にとっても注目度が下がる。結局、結果にこだわりすぎる内容の薄い試合になる・・・とまあ、自分なりに考えるとこうなる。
もう少し局面局面での選手対選手の対決に注目した、選手一人一人の技術、技能を評価するような放送内容にならないものかね。選手もライバルに対し闘志むき出しで対決するような一投一打にならないものかね。そうすれば、主力選手が大リーグに行ったとしても違うヒーローが生まれてくると思うんだが・・・そして結果として個々のレベルアップにも繋がるのではないか?・・・ダルビッシュが大リーグに行った時のことを思い出してみればいい。
野球は、個人と個人がぶつかり合う、結果としてのチームスポーツだ。それを踏まえて伝えないから本来のおもしろさが失われているのだと思う・・・というのが僕が考えた理由だ・・・というか、自分はそういうところに注目して野球を見ていたのかということか。
今のプロ野球でも十分面白いという見方もあろうけど、自分はどうもね。古い人間だということなのかもしれないが・・・。