3年ほど前にプロ野球が面白くないという記事を書いた。その時は、野球のプレーそのものの面白さ、醍醐味を伝えきれないマスコミを批判したものだった。マスコミを批判したが、その批判はマスコミだけに向けたものではなかったのだが、そこがどこまで伝わったかは分からない。
さて、今年の日本シリーズ、昨年と同じカード、ホークスとジャイアンツの対戦だった。昨年は4勝0敗でホークスが圧倒的な強さで日本一になった・・・ということで、今年も同一カードでの日本シリーズということで、ジャイアンツが雪辱するか、それを迎え撃つホークスが昨年度と同様の強さを示すのか・・・日本シリーズが面白くなるのはジャイアンツ次第だった。
結果は、一番望まない形だった。また4タテを喰らうという不甲斐なさ・・・しかも試合内容もお粗末だ。4タテ食らっても内容が手に汗握る、紙一重であればまだしも、圧倒的な力の差、技術の差、パーソナリティの差が目についたつまらねえシリーズだった。どちらが勝つにしろ野球の醍醐味、面白さを味わいたかったファンにとっては残念では済まされないような惨敗だ。
これで気づいてみれば、パリーグの8連覇だ。2013年から8連覇、V9の時の巨人に匹敵するパリーグの強さ。一球団ではないけれど、パリーグで8連覇(8回のうち5回がホークス)。これはこれですごい記録だ*1。来年は9連覇がかかる。あの巨人に並ぶのだから。
今回のシリーズ、あまり見ていなかったが、少し見ていた範囲で感じたのは、両チームの選手のプレーで差があったのは、強い弱いとか上手い下手とかいう以前に、何というか、目の輝きというか、躍動感というか、楽しんでプレーしているような雰囲気がジャイアンツからは全く伝わってこなかった(少なくとも自分には)ことだ。
これでは勝てないよ。ホークスからはそういう雰囲気が画面を通してすごく伝わってきた。試合をする前から勝負はついていたって感じ。どうしてそうなるのか?
どこかの解説者が、セリーグとパリーグの野球は違うみたいなことを言っていたが、そういえば、セリーグの試合、シーズン中からあまりワクワクしながら見ることってなかったような気がしないでもない(あまり見てないけど)。
つまりはセリーグの試合が面白くないってことになるが、どうなのだろうか。
これが続くとますますプロ野球を見なくなる・・・と思う。今のままなら都市対抗野球の方が面白い。
*1:こちらの日刊スポーツのサイトに歴史はまとめられていて確認するのに便利だ。