6月の頭にお昼に伺って以来だ。蛎殻町にある鮨処 雅さん。夜の部は久しぶりになる。新型コロナの影響を受け、苦労されたようだが、最近は徐々に元に戻りつつある。ただし、昔は8人座れたカウンターは今は5人で満席。このまま客足が戻ってくると、当日電話してだと入れなくなる日も近いか。今回も我々含め4名だった。
さて、いつもの一番奥の席に座ってまずはエビス生ビール。お通しは、子持ち昆布、小さい帆立煮、そして鮑かとこぶし。一息ついて、これからが本番。
まずは本日の刺身の盛合わせ。一見しただけで、豪華だと分かる殻付きうにの存在。実際、美味しかった。その他、鮪は近海物(夏場の鮪は難しいそうだ)、旬の鯵とイサキ、平貝、帆立、そして甘エビにカンパチと美味しいところが並ぶ。
この紫うには美味しかった。絶妙な塩味がついているので、何も付けずに食べる。濃厚なうにの味が口の中に広がる。バフンうにのようなねっとり感はないが、甘さのある濃厚な味だ。
どれも美味しいのだが、やはり旬の魚である、鯵とイサキが美味しかった。
焼き物は、太刀魚。身が厚く、いい感じで火が通っている身はほろっと崩れて、口の中に旨味を広げる。太刀魚は小骨が結構あるが、これだけ美味しいとそんなの気にならない。
そしてカツオの刺身。今年はなぜか分からないけどカツオがいいそうだ。確かに美味しい。これがいつまで続くのか・・・気づいたら戻りガツオの季節になっても続いていたってことになりそうな予感。みなさん、今年のカツオはいまだにいいですぞ。
そしてにぎり。白身から始まり、バラエティに富むネタを順番に丁寧に握ってくれる。どれも美味しい。小さめのシャリに食べ頃のネタが乗る。ネタとシャリが醸し出す旨味を味わいながら、最初の8貫をいただく。どれも美味しいのだが、やはり中トロと小肌がいい。
そして最後は、車海老にいくら、玉子で〆。満足の時間はあっという間に過ぎていくのだった。
食後に出してくれるほおずきは、小さいながらも甘く、さっぱりでいい。もうこの頃はお腹は十分満たされていて、美味しい刺身や焼き物、にぎりを食べられて大満足。
この日のお酒は、いつもの鄙願と五合庵をいただいていると、新しいお酒を仕入れたから飲むかとのこと。当然、飲ませていただく。
それで出てきたのが、こちら・・・無想。これがいい。鄙願が大吟醸ですっきりした美味しさ、五合庵がそれより存在感がある感じなのだが、この無想は、微発泡で、味が濃く存在感がある。この日はたまたま入手できたということで今後はどうなるか分からないが、あったら飲みたい銘柄だ。
今回もフルコース、堪能させていただきました。
次回もまたよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。