年末なのでご挨拶・・・というわけでもないが、行ける時に行きましょうって感じだ。お店に到着したのは、5時30分ぐらいだったろうか。人形町からてくてく歩いても2キロないのでいい運動だ。
引き戸を開けると、カウンターには先客がお一人いるのみ。当然、常連さん。静かにゆっくりと飲んでいる。自分は、カウンター中程に陣取り、セッティングが完了するのを待つ。
お盆にお猪口と箸と突き出しの昆布が定位置に配置されて準備完了。さて、お酒、今日は何を飲もうかと考え始めようとした時、一声、「今日は樽が新樽ですよ」ときたもんだ。ちょっと考えた末、一杯目ということもあり新樽を飲むのはいいなということで菊正宗樽をお願いした。当然、ぬる燗。
冬なので熱燗でもいいのだが、やはりぬる燗でゆっくり暖まりたいって感じだ。手酌でゆっくりお猪口に注ぎ、ゆっくり口元へ・・・樽の香りを確かめ、口に含む。ほっとする瞬間・・・そして樽酒の味が口中に広がる。樽の次に日本酒の味と風味が広がってああ今日もこのひとときが始まると実感する。
最初のつまみは漬けマグロ・・・これはいつもあるわけではなく、宴会がある時だけだったと思う。宴会のおこぼれに預かるって感じだ。しかし、この日はキャンセルになったとかどうとか言っていたような気がする。う〜ん、時期が時期だけにキャンセルもしょうがないといえばしょうがないがどうにかならなものかと思いながら漬けマグロをいただく。
そして、さっぱりとキャベツもみで口の中をリセットしつつ、お酒をいただく。お酒の2本目は、久しぶりの群馬泉をいただく。じっくり味わっていると次のつまみの登場・・・定番の鯵の干物。ふくべさんにきたらやはり焼き魚は何か頼みたいが、自分は断然、鯵の干物。
鯵の干物というか、焼き魚を食べるときはひっくり返して、まずは背骨を外す。そしてその背骨についている身をきれいに食べる。ここが一番美味しいと言われている。それからゆっくり身を食べていくのだが、新鮮な干物はやはり身離れがいいようだ。ほろっと身がとれて美味しい香りが匂い立つ。美味しい。
お酒の3本目は、澤乃井さんにした。こちらも久しぶにいただく。そしてそれに合わせたおつまみは生揚げ。
最近、実はこの生揚げは密かなマイブームで、これがあるお店では大概頼むようにしている。お店によって違うのでそれも楽しみだ。薬味と生揚げのコラボ・・・一口でパクりと行きたい。口の中で薬味と生揚げが美味しく交わる。そしてそこに澤乃井が一口注がれる。美味しいひととき。
今回もお銚子3本を堪能させてもらった。今年は何回お邪魔しただろうか。来年も引き続きよろしくお願いしますというところ。
ご馳走様でした。