阿波の土柱、聞いたことがあるだろうか。
今回、年末年始の帰省を利用してちょっと寄ってみた。それは吉野川市の隣、阿波市にある。車でちょっと走った感じ。10キロぐらいだろうか。
国道193号線からは少し離れるというか、徳島道の少し北側になる。看板がたくさん出ているので迷うことはない・・・と思う。徳島にある奇岩、奇勝の地とでも言えるだろう。世界3大土柱の一つと言われているらしい。
上のGoogle Mapで分かる通り、吉野川を中心とした平野部が広がる徳島県の中流域・・・その北側、阿讃山脈のとっつきとでも言えばいいのだろうか、端っこにある*1。端っこだから出来たのではないかとも思える。
ネットで調べてみると、元々この地は吉野川の川底だったとのことで、吉野川によって作られた扇状地が地震などで隆起し、その後、豪雨等で削られてできたものらしい。世界的に見ても珍しいとのこと。
徳島に来るようになり、20年近くになるが、今回初めて尋ねてみた。駐車場に車を置いて、しばらく歩くと眼前にこういう切り立った風景が現れてくる。ちょっとした景観だ。
昔はもっと迫力があったらしいが、その出自からも明らかなように、寄る年月のうちに風雨で徐々に侵食され、今の少しやさしい形になったとのこと。今でも十分みる価値はあるが、昔はもっと迫力があったと聞くとその頃の姿を見てみたいと思うのは私だけではないだろう。
下から見てもなかなかの眺めだ。そしてこの奇岩の上の方に10分程度で歩いて登れる。そうすると先ほどまでいたところが眼下に見える。
結構な高度があり、高所恐怖症の自分は下を覗き込むことはできなかった。だからということでもないが、上からの写真にはどことなく迫力に欠ける。
どうだろうか・・・恐々とっているのが分かるのではないかw
下からの眺めと上かのら景色、どちらも迫力があり、上から見るときは脚がすくみ、下から見上げるときはその大きさを感じる。
上から下りる時は、奇岩を横から見ることができ、これはこれで迫力がある。
上に上り近くでみると分かるが、石というよりは、土砂の塊という感じがする。これだから、風雨で徐々に侵食され、将来はなくなってしまうというのも頷けるというもの。
四国徳島に訪れる皆さん、訪ねるなら今のうちですよ。
夜はライトアップもされるようなので是非昼と夜とこの奇勝を堪能してみてはどうであろうか。