サンゴさんは人形町界隈にアトリエを持つ下町を代表する漫画家だ。
この「噺家の女房」はその人形町がモデルになっていて、登場人物、店、路地の風景など人形町を知っている人ならば、どこか見たことがある漫画のコマが頻繁に登場する。 例えば、世界湯さんが、世界一湯さんで登場するように、微妙に名前は変わっているけど^^
金田丸はそのまま金田丸で登場しているし、登場人物も「これあのひとじゃねえの?」と思える人が何人か出てくる。
噺家の女房 人形町人情噺編 東京下町っくファンタジー 森本 サンゴ 実業之日本社 2007-03-29 by G-Tools |
話の内容は若い落語家夫婦を中心に繰り広げられる下町人情物語で、落語の話や下町風情も紹介され、人形町界隈に棲む人間としては非常に面白く読める。
落語に興味のある人、人形町で食事したり、七福神めぐりしたりしたことのある人、下町にあこがれている人などなど、読んでみるといいだろうとおもう。
続編が待たれる一冊だ。
最近、江戸時代を題材にした下記のような漫画も出ている。こちらも言うまでもなく面白い。
化け物絵師ジュゲム~大江戸浮世草子 森本 サンゴ リイド社 2007-02-28 by G-Tools |
サンゴさんはたまに出版社の人と居酒屋Kに現れる。話を聞いていると面白い人だ。会いたければ、蛎殻町にある居酒屋Kに日参すれば、その内会えるでしょう・・・笑