平面人からの手紙・・・出版年を見るともう10年以上前の本だ。
数学ファンタジーということで、当時から数学に対するコンプレックスの塊だった僕が衝動買いしたんだろうと思う。
平面人からの手紙―数学ファンタジー (上) 大森 英樹 矢崎 芳則 岩波書店 1993-10 by G-Tools |
今頃になって読み始めているけど、面白い。1冊あたり100ページ弱だし、文字も大きく、行間も広くとってあるので、すぐに読めてしまう量だ。
内容は、二次元の世界に住む平面人と三次元(時間軸も含めれば四次元?)にすむ人間との思考がどういう風に異なるか、小説仕立てで描いている。
内容はフェルマーの最終定理が出てきたり(考えてみれば、当時はまだ解かれていなかった)で、算数のレベルではない・・・と思う。う〜ん、算数から数学への橋渡しかな?
平面人からの手紙―数学ファンタジー (下) 大森 英樹 矢崎 芳則 岩波書店 1993-11 by G-Tools |
いろいろな例を引用しながら、数というものの不思議さ、奥深さを教えてくれる本だ。
結構さらっと読んでしまうけど、再度、いろいろ想像を膨らませながら読むとさらに面白さが分かるのではなかろうか。
何気なく生活しているこの世界・・・二次元の世界からこの世界を理解しようとしたらどうなるか、三次元の世界から二次元の世界を理解しようとしたらどうなるか?そしてそのとき、数学は何を教えてくれるか?・・・というようなことを通して考えることの面白さを教えてくれる本でもあります。