頭を少々リフレッシュしたくて、宇沢氏の「算数から数学へ」を久しぶりに開いて、一番最初に出てくる鶴亀算を解いてみた。
連立方程式を使えば簡単に解けるのだが、それを使わずに鶴亀算で解くところで頭を使うわけだ・・・なんて考えながら何問か解いて、ふと「方程式使わずに鶴亀算を使ってやることのメリットとは具体的になんだ?」なんて考えてみた。
連立方程式だと、xとyで式をたてて、そこに代入やらして無機質(こういう表現で通じるだろうか?)に答えが出てくる・・・と自分では思っているが、鶴亀算だと、各々の数の関係をより具体的に考えて、そこから答えを出してくるということかと思う。
本書に出てくる具体例で書くと・・・
2種類の動物、鶴(足は2本)と亀(足は4本)が全部で8(匹&羽)いて、足の数の合計が22本であるとき、鶴と亀は各々何羽、何匹いるか
・・・というものだ。
連立方程式だと・・・
x+y=8
2x+4y=22
となり、これを解いていくわけだ。これが鶴亀算だと・・・
8匹がすべて鶴の場合、足の数は16本。合計は22本だから、その差は6本。その時、鶴と亀の足の数の差に注目して、4(亀)-2(鶴)=2だから、1匹亀が増えるごとに、足の数は2本ずつ増えていく。つまり差の6本がなくなるためには6÷2=3となり、亀が3匹となる。鶴は8-3=5羽。
方程式だとこういう関係を具体的に頭に描きながら理解して計算することはないだろう。そういう意味で無機質。鶴亀算のような計算することで、初歩的な数の感覚が頭に入ってくるということだろうか。
算数から数学へ 宇沢 弘文 岩波書店 1998-07 by G-Tools |
仕事に疲れた頭にはいいリフレッシュになります。