日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ソフトバンクの経営戦略とレントシーキング2

センザキさんでよろしいのでしょうか。コメントありがとうございます。

いつも興味深く拝見させて戴いております。
産業組織論を勉強中の学生です。
本件についてひとつ思ったのですが、NTT東日本・西日本も加入電話サービスの増分費用のみでADSLサービスを提供しているのですから、イコールフッティングという観点からは、ソフトバンクが、逆にDSLサービスの増分費用で加入電話サービスを提供しても競争上特段問題ないのではないでしょうか。

NTT東西もADSLの増分費用のみでADSLサービスを提供しているというのはソフトバンクと同じです。逆にソフトバンク加入電話の加入市場へ参入してくるのはその仕組みがADSLと同等の仕組みのものであるかどうかは、確認しないと分かりません。

私がふと疑問に思ったのは、今回のソフトバンク日本テレコム)の参入により、大口ユーザや料金に敏感なユーザが「おとくライン」に移ることによって、NTTの加入電話ユーザが過度のコスト負担を強いられることになるのではないかと思ったからです。あるいは何らかの競争政策の歪みがそこに存在するのではないかと思ったからです。それについて何らかの確証があったわけではなく、なんとなく、ふと「何かおかしい」と思ったまででセンザキさんのご指摘のとおりかもしれません。

また何か気が付いたことがあったら、コメントお願いします。