土用の丑の日ときたら鰻、今年の酷暑はどうしても鰻を食べたいという気持ちが強かったということだろう。その日、日本橋のデパ地下は、特設コーナーは全て有名どころの鰻屋だった模様。我が家はその中から、成田山にお店のあるこちら、菊屋の鰻重弁当を選んだ。
弁当なので流石に焼きたてというわけにはいかないが、それでも蒲焼には十分焼きたての感じは残っている。それが1匹分まるまる入っているわけだ。鰻の希少価値が跳ね上がってしまったここ何年か、なかなかお目に描かれなかった見事な蒲焼が目の前にあった。
そしてその弁当から立ち上る香りがまた鼻腔をくすぐる。これだよコレコレとお腹がグーッとなるじゃないか。
r.gnavi.co.jp早速電子レンジで温めて、タレを回し掛ける。タレもしつこくなくちょうど良い濃さで美味しそうだ。
さあ、あなたならこの蒲焼、どこから食べるか?自分はちょっと迷ったが、尻尾の方から食べた。尻尾の部分のちょっと焦げたところがカリッとして焼き上げた食感が残り、かつ、旨みも蒲焼って旨みがする部分。美味しい。それから徐々に身の厚い中央の部分から頭の方へ食べていく。
身の厚い部分は、ふっくら焼き上げられていてタレがそこにいい感じで沁みていてとても美味しい。そしてご飯・・・硬さも硬すぎずで口の中でほろっと崩れて、タレや蒲焼の味を活かす食感で美味しい。尻尾の方から身の厚い方へ徐々に食べすすむと味わえる美味しさも変わる。どこを食べても美味しかった。
何年ぶりだろうか・・・少なくとも夏の土用の丑の日に鰻を食べるのはここ数年はなかったことだ*1。今年は久しぶりに丑の日に鰻を食べられて、かつ、成田山の美味しい鰻屋の鰻を食べられて大満足の丑の日となった。
ごちそうさまでした。
*1:意外にもこのブログで土用の日に鰻を食べた記事はない。その前後で食べた記事はあるし、鰻自体は、大磯や中軽井沢(現在は閉店)のお店で食べることがあったが、夏のこの時期の鰻は意外と食べていなかったようだ。