先日、久しぶりにランチに伺った際、この日の夜、3名予約が入っていてネタは5名分用意しようと考えていることを伺った。実は、コロナ以降、予約必須になっていて、なかなか行く機会がなかった。夜のフルコースとしばらくご無沙汰だったこともあり、タイミング的にこれはいける!と思い、その後、予約。久しぶりの夜の鮨処雅でのひと時を堪能することができた。
奥のいつもの席に座らせてもらいスタート。ご一緒した皆さんは北千住の方でWebコマースをやられているベンチャーの若手の方々。皆さん、気持ちのいい、明るい青年たちだった。なぜか雅は、昔からこういう気持ちのいい若い働き手のお客さんが多い。
さて、料理。先付けは煮ほたて、かに、子持ち昆布、鮑を少しずつ。これから始まるワクワク感と一品、一品の美味しさがなんとも嬉しい。
そしてこの日は、人数も少ないことから刺身もいつもと異なり、一品ずつ出してもらう形になった。理由は、人数が5人限定だったので、その場で順番に切り分けていった方が美味しいところを食べてもらえるとの計らいからだった。
特に貝は、その場で調理するのと事前に下拵えをしておくのでは香りが全く違うそうだ。その美味しいところを食べてほしいということだった。
つぶ貝、平貝、ほっき貝の刺身はいずれも貝の香りが濃く、いつにも増して美味しかった。そして焼き物も平貝を磯辺にしてくれて、貝づくしで、春を感じないではいられない美味しい席となった。
おつまみの最後は、これまた豪華に、爆弾。いくら、ウニ、中落ちを混ぜて、その3つの味が渾然一体となった美味しさを海苔に巻いて味わうもの。これは贅沢だね。自分は、いくらはなるべく潰さず、粒々が残った状態で食べるのが好き。
本日のお酒は、エビス生ビール、日本酒は、鄙願、五合庵、越の景虎といつもの新潟のお酒。どれも美味しいのだが、自分は五合庵が一番好みに合う。この日は、刺身やにぎりをしっかり味わいたかったので控えめにした。
さて、にぎり。まずは金目の昆布締め、旨味が口の中に広がる。次はボタンエビ、生のエビの甘さが美味しい。そしてまぐろ。この日のまぐろはどこ産だったのあろう。美味しいまぐろだった。さらにイカ・・・仕事がしてあるので甘みがさらに感じられて美味しい。
さて、後半。中トロのあまみはなんとも言えない。にぎり鮨の美味さの象徴と言っていいだろう。そして車海老。これがまた美味しい。海老の甘みってどうしてこうも人を虜にするのか。軍艦はいくら。いい塩梅の塩加減。最後に玉。これも手間暇かけて焼き上げられている。じっくり味わいたい玉。
さらに、まぐろを握ってもらった後、残りのタネでお願いしたのが、おまかせで巻物を一本と。そして巻いてもらったのが、こちら。何が入っているかは内緒。この日のタネが色々仕込んである。色々な味がして美味しさこれでもか!っていう一品。
久しぶりの鮨処雅でのひと時はこうやってあっという間に過ぎていったのでした。
楽しく、美味しいひと時だった。
ご馳走様でした。