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浦沢直樹:BILLY BAT3・・・戦国時代も蝙蝠が導く

第2巻を読んだのが昨年11月下旬。ストーリーは終戦後の混沌とした状況から一気に広がった。米国の公民権運動、戦国後期の忍び、イエスキリストとその弟子たちなど。

今回はその中から、戦国後期の忍びのことが描かれていた。織田が絶頂であった時期に伊賀者の忍びの将来をかけてストーリーは進んでいく。忍びのものの葛藤、それとは関係なく動く世の中。巻物は届けられず、地中に埋められる。そして織田が倒れ、豊臣から徳川の世へ。

第3巻の最後ではその忍びが年老いたところが描かれて終わっている。大きな流れは示されていたものの、細かい点は描かれていない。詳細は描かれないで先へ進むのか。浦沢氏の場合、それはないだろう。いつかの段階でまた戻ってきて謎ときが行われるような気がする。

4063728889 BILLY BAT(3) (モーニングKC)
講談社  2010-03-23

by G-Tools

今回もいろいろ次に続く種はまかれている。ケビン・ヤマガタは米国へ戻った。秘密を抱えたまま戻った。何かがうごめいているような描き方。キリストについては、なぜかザビエルが出てきて、それが第3巻に絡んでいるが、さわりだけが出たって感じ。

BILLY BATで何を描こうとしているのか。社会と個人の生きざまとの関係?自分の思いに関係なく、世の中は動くということか?その中でしか生きていけない個人。でもその世の中を動かしている闇が存在している。それが何なのか・・・ってえことを描こうとしているのだろうか。

そこまで深読みしなくても、面白く読めればまあいいのかもしれない。

第4巻はまた4ヶ月後ぐらいだろうか。

気長に待つことにしよう。

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