日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

昔と今:サラリーマンの心もち

昔、昭和一桁から戦前生まれが会社でバリバリやっていた頃、就職してお酒を覚えて、家で飲むウィスキーは最初はサントリーレッド、だんだん所得(地位)が上がるとそれが角瓶になり、ダルマになり、そしてジョニクロを飲む・・・あるいは飲めるようになりたいというのが一つのサラリーマンの理想形みたいな気分があったと思う。

そこには出世とか成長に対する思いがあったと思う。

一方、現代は、自分の地位はそれほど上がらなくてもそれなりに働いていれば、それなりのものが飲み食いでき、満足している。否、今のサラリーマンは、そんなに努力しなくても、世の中の安売り志向で、高価なブランド品までもが手に届く・・・時代。

それからバブル時代に経済大国ともてはやされ、安定成長でいいと甘やかされ、その後、バブルの崩壊から「失われた10年」という時代があったことも大きいだろう。その間に思春期を過ぎ、社会人となった人たちの人生に対する考えはレッドを飲んで将来を信じていた世代とは明らかに違うだろう。

こうやって考えると、向上心や上昇志向・・・というより(人生の)目標をもって生きることをこの時代に求めるのはなかなか難しいのではないか、あるいは目標も多様化しているから社会や組織としてまとめ上げることは難しいというべきか。

こういう状況を総称して成熟社会というのだろうか・・・こういう国の経済を成長軌道に戻すのはなかなか骨の折れることだと思う。

成熟した社会というのはこういったものなのか・・・。

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