経済学を勉強したものなら誰でも知っているアダムスミス。
でもそれは正確にいえば、アダムスミスという名前は知っている、あるいは市場メカニズムを「見えざる手」と言い表した人として知っている程度にすぎない。
彼は具体的にどのような学問上、経済学上の業績を残したのか・・・この点について、国富論ばかりでなく、道徳感情論も視野に入れ、彼の業績の再評価を試みたのが本書である。
全体像を把握することは重要だと思いながらも、忙しい日々においてはなかなかできるものではない。このように全体像を把握して初めて自分の位置づけが明確になったりする。これを読めばアダムスミスのことがいろいろ分かろうし、これまでとは違った視点から見ることができるようになるだろう。
それは自分の研究にも跳ね返ってくるに違いないと考えながら、読み始めました。
具体的な内容については読み終わってから、加筆したいと思います。
アダム・スミス―「道徳感情論」と「国富論」の世界 (中公新書 1936) 堂目 卓生 中央公論新社 2008-03 by G-Tools |