短編集の中の一遍。
今回、ちょっとしたきっかけで読んでみた次第。
マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF) フィリップ・K. ディック Philip K. Dick 浅倉 久志 早川書房 1999-06 by G-Tools |
短編なので当然ながらすぐ読める。内容は未来の警察機構の話。この時代には重大犯罪はすべて未然に予防され、殺人事件などは完全に他人事の世の中。また警察と軍の微妙な関係。
そのような中で出される一つのレポート。これが事件の発端になる。ある殺人事件の犯人と名指しされた本人。その事件は本人にしてみればありえなかったが、レポートされた以上、その犯人は捕らえられなければいけない。それを予防することはその人を犯罪者にすることであり、それを予防しないとこの殺人を未然に防ぐ警察のシステムを自ら否定することになる。
結末は・・・書いちゃうとルール違反ですね。