今までSASを利用していたが、今年からSTATAに乗り換えることにした。
忙しくてなかなか手をつけられなかったが、昨日から勉強をかねてまずは携帯電話市場の予測をしている。
簡単な回帰モデルを使ってcdma20001xとW-CDMAの今後を予測したものだ。その回帰モデルの推定結果が下の表だ。
この結果を出すまでにまずやったことは以下のとおり。
使ったデータはTCAから発表される携帯電話の月次データ。
よってデータには季節変動があると思い、最初のモデルは月別ダミーを11個入れていた。ところが、推定して見ると、それらダミー変数のt値はすべて有意ではない・・・以外。
まあ、よくよく考えて見れば、現在急速に携帯電話市場は第三世代携帯にその主力商品が変わってきており、季節変動が出てくるような状況ではないというのもうなずける。
そこで一番シンプルな単回帰モデルにして推定した結果が以下のとおり。これはW-CDMAの推定結果。
reg lwcdma | ltrend | ||||
Source | SS | df MS | Number of obs | = 46 | |
F( 1, 44) | = 1904.55 | ||||
Model | 194.878487 | 1 194.878487 | Prob > F | = 0.0000 | |
Residual | 4.50219128 | 44 .102322529 | R-squared | = 0.9774 | |
Adj R-squared | = 0.9769 | ||||
Total | 199.380678 | 45 4.43068174 | Root MSE | = .31988 | |
lwcdma | Coef. | Std. Err. t | P>t | [95% Conf. | Interval] |
ltrend | 6.102102 | .1398245 43.64 | 0.000 | 5.820304 | 6.3839 |
_cons | -8.904901 | .5188986 -17.16 | 0.000 | -9.950672 | -7.85913 |
分散分析表のほか、回帰分析の統計量として決定係数やパラメータの係数が出ている。
これで予測したわけだが、最終的に求めたのは、最近、加入数の伸びが目覚ましいW-CDMAがどの時点でcdma20001xを超えるかという点だ。
結果としては、今年度中・・・しかも新年を迎える前に超えるだろうというものだ。
ちょっと目を離していたらもうそんな状況になっていたかとちょっと驚き。いまさらながら、携帯電話市場の動きの激しさには驚かされる。
参考にcdma1k1xの推定結果は以下のとおり。
reg cdma20001x | trend | ||||
Source | SS | df MS | Number of obs | = 65 | |
F( 1, 63) | = 577.10 | ||||
Model | 2.8359e+15 | 1 2.8359e+15 | Prob > F | = 0.0000 | |
Residual | 3.0959e+14 | 63 4.9141e+12 | R-squared | = 0.9016 | |
Adj R-squared | = 0.9000 | ||||
Total | 3.1455e+15 | 64 4.9149e+13 | Root MSE | = 2.2e+06 | |
cdma20001x | Coef. | Std. Err. t | P>t | [95% Conf. | Interval] |
trend | 352062.1 | 14655.28 24.02 | 0.000 | 322775.8 | 381348.3 |
_cons | -4996769 | 556322 -8.98 | 0.000 | -6108490 | -3885049 |
推定結果を見ると、W-CDMAに比べて決定係数が低い。実はデータをプロットして見ると分かるのだが、cdma2k1xは関数形があまりフィットしていないことが分かる。もう一工夫できるところだが、今回はこれでよしとしよう。