日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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指導者のとしての高校野球2

苦い思いでもある。

県立高校で別に野球留学とは縁のない高校だったが、何年に一度かはいい選手が集まるときがある。僕らの時代も比較的そういう仲間が集まっていたが、何かずれていたような気がする。最後はあまりいいチームにはならなかった。僕の下の学年は強いチームであった。最後は鎌倉学園に負けたと思う。

僕がコーチをしていたときにもあった。粒ぞろいである。しかし神様はいたずら好きで上手く守備位置がはまらなかった。そこで外野手を一人ショートストップに持ってきた。いい選手だった。

その選手を秋の新人戦の前までに一人前に育てようとあせっていたのかもしれない。練習中は結果としてかなりの量のノックをその選手に浴びせることになっていた。そして結果的にその選手は腰を壊した。野球ができなくなってしまったのである。僕はそこまで厳しい練習内容になっているとは認識していなかった。分からなかった。今でもこのことを思い出すたびに、気が付いていればと、後悔の念がもたげてくる。

その選手が腰が完治し最後の夏の大会に出られたかどうかは覚えていない。おそらく出られなかったのではないかと思う。

指導者の大切な勤めとして、常に選手が100%の力を発揮できるように、上手く練習の負荷をコントールする必要がある。そのためには常に選手の行動や言動を観察し、気を配らなければ成らない。自分の理想だけではいいチームはできない。