日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

レポートの評価

僕も非常勤講師をしている。担当科目は「情報化社会理論」だ。何を講義するのかというと、今で言えば、ITが経済社会に及ぼす影響あるいは今までの歴史の中でITが及ぼしてきた影響を考えるための講義と位置づけられる。

内容はどちらかというと現在の情報通信のことが結果として中心になってしまうのだが、今、何が起こっていて、自分たちがどういう時代に棲んでいるのかを少しでも考えてもらうようにしている(つもりである)。

さて、僕がよく見るブログに巣窟日誌がある。

ここに期末レポートと期末試験とでは、どちらがお好き?(リンク切れ)という記事が掲載されていたので、僕もレポートをこれから採点しなければいけない身として、興味深く読ませてもらった。

僕はこれからのIT社会は、「書くことが重要になる」と思って、まず試験ではなくレポートと授業中のミニッツペーパーで評価することを学生に伝え、さらにレポートは体裁や書き方を重視することを学生に言い伝えてある。中身の評価と同じぐらいのウエイトで体裁も評価することにしている。それはレポートを書くのに最低限のマナーも知らないでレポートを書いているようでは社会に出て心もとないからだ。またそういう手続きが人とのコミュニケーションでは必要なのだということを伝えたくて課しているものだ。

巣窟日誌の記事を読んで、ちょっと体裁にウエイトを置きすぎたかなっと思った次第だ。それからレポートの評価には数々の困難が伴うことも、思い当たる節がある。僕はどうしているかというと、まず全員にワープロでの提出を求めている。そらから自分の評価項目を作って、レポートを読み始める前にそれを確認して、自分に言い聞かせてから読むようにしている。やはり読みづらいレポートのときは2度,3度と読み返すことになる。

これで万全だとは思っているわけではないが、現状ではこのやり方を毎年繰り返している。