日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ウィンブルドンも悩ます携帯の着信音

日本の携帯電話人口は8200万。PHSを含めると8700万。日本の人口が1億2000万。恐ろしい普及だ。

そろそろ頭打ちだと言われながら、現在でも月間30万契約ぐらいずつ数を増やしている。1年後には携帯電話とPHSで9000万に到達するだろう。その数字のさらに上を目指すように、今、携帯会社は2台目を持つように、消費者に売り込みをかけ出している。当然、法人市場も今後の未知なるマーケットだ。

日本でこれだけ普及している携帯電話だが、世界的にもその普及数はかなりの数に上る。具体的な数値が気になる人は、ネット上で調べて欲しい。

今、ウィンブルドン全英オープン・テニスが行われている。ここでも携帯電話の着信音でそのプレーが止まるときが出てきているようである。今年は着信音がなることがかなり多いみたいだ。携帯電話の利用マナーの問題は日本の電車など公共の場だけではなく、こんなところにも頭をもたげて来ている。

新しい技術、機械、道具が入ってきたとき、便利だといって使うのは自由だ。しかし、使う本人の回りにはさまざまな人がいて、さまざまな状況があることを忘れるわけにはいかない。マナーは人のためではなく、自分が気持ちよく使うために守らなければいけないことなのだ。

携帯電話と同じ状況なのは、インターネットの世界だろう。そもそもが今のような使い方を想定して作られていなかったインターネットは誰にとっても自由であり、何でもできる世界であった(それでも最近はかなり自由度が少なくなった)。Winnyというソフトもその存在自体が悪いわけではなく、使い方に問題があったのだろう。ネット上の世界、否、マーケットと言ってもいいかもしれないが、P2Pのコミュニケーション(広い意味で)を可能にするソフトを否定することは、ネットの可能性を否定することにつながらないであろうか。一方、P2Pソフトが普及し、その使い方如何では困る人が出てくることも事実なのだ。

難しい問題だけれども、個人、社会、政府、あらゆるレベルで、21世紀はこのような問題を解決していかなければならない時代なのかもしれない。やりがいがあると考えるか、辟易するかで、今後の進む道は変わる。