実証研究・・・計量分析は最近はパソコンの普及と計量ソフト(Stataなど)の発達、そして官庁の統計データがネットから簡単に入手できるようになったことにより、誰にでも比較的簡単にできるようになってきている。
しかし、実際やってみると、「計量分析は職人技」(正確には「回帰分析は職人技」)といわれるように経験がかなりものをいうため、適切な推定方法の選択とその検定、結果の解釈については、初心者は戸惑うことがしばしば。OJTでやる手もあるけど、時間がない場合は難しい。そこでOJTと平行して、簡単な例に基づいて自分自身で一つずつステップアップしていく必要がある。
本書はもうかなり古いが、計量分析がどういうものかを体感するためには手ごろな一冊ではないかと思う。
初心者は、計量ソフトと電卓ないし表計算ソフトを使いながら、これを一通りやるといいのではないかと思う。
なぜStataなどの計量ソフトと電卓ないし表計算を併用するかというと、計量ソフトだと計算過程がブラックボックスになってしまうからです。最初は表計算などを使って自分でこつこつ計算しながら各種統計量を計算し、その推定値がどのように算出されるのかを身をもって知るべきでしょう。
- 作者: 建元正弘,真継隆
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1973
- メディア: ?
- この商品を含むブログ (1件) を見る