日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

営業活動は他人のためならず

自分の仕事を楽にするためにも、クライアントと綿密なコミュニケーション、いや少なくとも機会を見つけてクライアントになりそうな部署には端から名刺交換をして、コネクションを作ることは、仕事があろうがなかろうが、重要だろう。

その次は、仕事上でお困りのことがあったら、何でもご相談くださいという姿勢とそれにより常日頃からコミュニケーションを取れる関係にしておくことが、重要だ。そうすれば、ちょっとした相談に乗ってあげることもできるだろう。

そういう一見、無意味な、稼動がかかり短期的にはマイナスになるような無償の奉仕も、信頼関係の構築という点ではもっとも有益な活動ではなかろうか。

またクライアントの問題意識を常に意識しておくということにも役に立つ。そう考えれば、決して無償ではないのではないか。

そういう視点から考えれば、営業活動におけるプロジェクトの受注活動はほんの一部を占めるだけであり、大部分はそれに結びつけるためのコミュニケーション活動であるといえる。

だからひょっこり行って「お仕事ください」なんていってもなかなか仕事には結びつかないのは当たり前。それが仕事に結びつくには違う要因があるからということになる。しかも特殊なね。

ポイントは、プロジェクトになる前のプロジェクトのネタをいかに早く掴まえるかということだろうけど、それは常日頃の営業活動がポイントになり、営業活動は自分の仕事をいろいろな面で楽にするために行なわれるものということがより鮮明になり、前向きになれる・・・と思う。

クライアントの問題意識が分かれば、自然と視線はそちらに向くので、心の準備も出来ようというもの。

ああ、営業活動よ、君は基本にして非常に重要な活動なり。

そもそも考えてみれば、研究者として自分の研究を進めていく上でも、学会等での活動は重要だろう。これある意味で、学者としての営業活動と言えるのでは?

シンクタンクの営業はつまりビジネスパーソンとしての営業と研究者としての営業の両方をこなすところに特徴があるというところか。

なかなか難しいところだが、難しいからこそ面白いともいえる。

まあ、どうせやるなら面白くやりたいものです^^