2020年の冬は突然訪れた。急に寒くなった人形町・・・街の中を歩くときも肩をすくめて歩くようになった。そういう時、頭に浮かぶのは、帰宅してからぬくぬくの食卓で熱燗をいただくこと。ぬくぬくの食卓から連想されるのは・・・そう、おでん!
人形町には美奈福さんがあるということで、金曜日の夕方いそいそと美奈福さんにおでんを買いに伺った。夕方の買い物時間には少し早かったのか、店前には誰も居らず、スムーズに注文ができた・・・この季節、いつもは2組ぐらいはいるものだがラッキーだった。
店前にはメニューが張り出してある。全部で21種類・・・我が家で購入するときはいつも全種類。今日も「全種類ください!」と元気よく注文して、しばし待つ。中の様子をなんとなく伺っていると、「残りのネタは全て入れちゃおうか」などと話しているので、すでに混雑時間は過ぎていたのかもしれない。
そういえば、いつもは煮えすぎのネタをいくつかおまけしてくれるのだが、それもなかったし、帰ってから鍋に開けてみると煮えすぎ寸前のようなネタはほとんどなかった・・・ということで、自分の前にお客さんがだいぶいたのだろうなと想像し、そしてなぜかホッとする。
一度、会社に戻り、ほのかな匂いが漂う全種類入った袋を机の近くに置いて、仕事に戻る。そして夜、帰宅していただくわけだが、この日は、エミさんが大阪から帰ってくる日なので、東京駅まで迎えに行ってからいただくことになる。
出かける前に、鍋におでんを入れ、そこにコップ半分ぐらいの水を足しておく。これで帰宅したら速攻で火をつけて、コトコト温めれば美味しくいただける。
どうだろう・・・玉子、はんぺん、ちくわぶなどいつもはもっと煮られて味の染み込んだ感じになっているのだが、この時は結構若いなって感じ。やはり自分が買いに行く前に一度、ほぼ売れたのではないかと想像できる。
早々に、熱々に温められたおでんを鍋ごと食卓に持ってきて、この日は我が家のボジョレーヌーボー解禁日(諸般の事情によりこの日になりました)だったこともあり、今年の最初のボジョレーヌーボーで一杯やりながら、熱々のところをハフハフしながら食べた。幸せのひととき・・・ワインはあっという間に空いたのは言うまでもない。
今年はあと何回ぐらい美奈福さんのおでんにお世話になるのだろうか。
ご馳走様でした。