日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

コンテンツ産業の成長を可能にする産業構造

世はブロードバンドの世の中となっている。そこでコンテンツ産業の成長が注目。

放送産業(ここはコンテンツ産業ではなくメディア産業ととらえた方がいいか)からどのような含意を得られるであろうか?

米国コンテンツ流通はハリウッド(コンテンツ側)が主導権を取り、自らの収入を最大にするためにコンテンツウィンドウ戦略を取る。一方、日本や欧州では、メディアの力が相対的に強く、一部メディアによる囲い込み戦略となっている。

日米欧の放送コンテンツの流通構造とその産業の成長性を考えたとき、米国型が一歩抜き出ているのではないか。

このアナロジーを他のデジタルコンテンツや上位レイヤサービスにあてはめてみたとき、何が言えるであろうか?

GoogleAmazonという超巨大企業からベンチャー的な小規模企業までどのような製品が出てくるかが分からないのが上位レイヤのコンテンツやアプリケーションの世界。最近ではTwitterが代表だろう。

Twitter・・・2007年ごろか開始当初にだれがここまで広まり、ネットとリアル全体のコミュニケーションに影響を与えると考えただろうか。そのほかにも目立たないけどいろいろなものが出てきている。成功するサービスもあれば、失敗するサービスもある。失敗するサービスの数は膨大なものだろう。そのようなトライアル&エラーが可能だというところがやはり強みというところか。

何が望ましいのかはっきりしたことはなかなか言えない・・・だからこそ自由というものを大切にすることが重要になる。それは大企業から小規模の企業まで例外なくだ。だからと言って、誰でもなんでもやっていいということではないだろう。

どのような産業構造がベストかなんて誰にもわからないのだ。だからみんながトライアル&エラーをできるような仕組みがぜひとも必要だ。産業の新陳代謝・・・それを失ったら経済は停滞する(そうなってしまっているのが日本経済の現状)。

コンテンツを含む情報通信産業がそうなりませんように!

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