日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ソフトバンク・グループの狙い

ソフトバンク・グループの狙い・・・とは、つまり孫さんの考えていることを考えるということなになる。

ソフトバンクは、2000年ごろからのADSLサービスを定額制かつ低価格で提供することによって一躍名を馳せた。現在のヤフーADSLの利用者は500万ちょっと。

その後のソフトバンクは周りから上がる危機説をもろともせず、成長してきた。確かに危うい時もあったと思うが、現在は売上額で1兆円を越える日本を代表とする通信事業者となっている。

これまでに合併した主な通信事業者は、C&W IDC Japan、日本テレコムボーダフォンだ。

特にボーダフォンの買収は、現在、もっとも注目されるところだ。

ボーダフォンを使ってソフトバンクは何をしようとしているのか?・・・大きくは2つの見方に分かれるだろう。

  1. NTTグループに変わって日本を背負ってたつBBインフラ事業者になる
  2. 最終的にはコンテンツ事業での日本を代表する企業となる

大きく分けてこの2つの見方があると思うが、このどちらを志向するかによってボーダフォンでどのような戦略を繰り出してくるか・・・その意味付けがまったく変わってくる。

インフラ事業者の立場からすれば、1の戦略を取ってくれる方がありがたい。コンテンツ事業者からすれば、2の方が有り難いだろう・・・ちょっと逆説的に読めるかもしれないけど、多分そうだろう。

ということで、暫くはソフトバンクの今後の戦略を考えてみたいと思う。

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ところで、ソフトバンクグループ、孫正義氏については多くの書籍が出ているが、研究する場合の必読書としては何がお薦めなのだろうか?

誰かお薦めがあったら、教えてください。よろしくお願いしますm(_ _)m

現在、目をつけている本は以下の2冊です。

4827201234 ソフトバンクの参戦で変わるケータイ業界勢力図―ケータイ3社の戦略と孫正義の描く革命シナリオ
溝上 幸伸
ぱる出版 2004-11

by G-Tools

4822244547 幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来
児玉 博
日経BP2005-06-03

by G-Tools

Web2.0の世の中になり、今後、ICT産業の成長のエンジンが何処になるのかを考えた時、ソフトバンクグループのポジショニング、戦略の取り方は無視できないと思うのだが、どうだろうか。