マスコミ(ジャーナリズムというと怒られるか?)の役割は「真実を伝えること」とよく言われる。また「マスコミは事実は伝えるけど、真実は伝えない」などと言われる。
しかし現実のマスコミの伝えている情報は「真実」であることも、「事実」であることもあまり重要ではないのではないか?
すべてがそうだとは思わないが、マスコミから流される情報の取捨選択基準の第一は、視聴率(聴視率、発行部数)を稼ぐために「いかにうける出来事を、うける形で伝えるか」ということであるように思える。
マスコミと言えども、多くの場合、営利企業であるわけで、そういうところが影響しているのか・・・あるいは現行の広告モデルの限界かと考えたりする。
そういうことを考えてくると、通放懇談会で竹中さんが言っている「公共放送」は必要なのかもしれないと思ったりする。
しかし、この場合、何をもって「公共」とするのかは、非常に曖昧にならざるを得ないだろう。なかなか決められるものではないのではないか。
やっぱり市場を利用したインセンティブメカニズムを工夫して、「公共」放送と言われる番組も提供されるのがよいのではないかと思う。