日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

今日の研究の進み具合:ITSの論文3

ITSに提出する論文の日本語版は出来上がった。いくつか指摘された点がある。指摘点は以下のとおり。

p.3R、「また、1996年の米国・・・」→どうして検証が行われなくなったのか、解説が必要だろうと思います。今回の計測の意義を強調するためにも。

p.4L、「・・・規模の経済性と範囲の経済性を測定する上で、モデルを個別に特定化した」→後の方を読めば意味が分かるのですが、この文章自体はわかりにくいです。

p.4脚注4→もう少し詳しく書いた方がよいと思います。

p.4R、「考慮する要素価格を単一生産物モデルに変えている」→「単一投入物モデル」

p.6L、SUREについて簡単な解説があったほうがよいと思います。

p.6R、「資本価格に関して以下のデータで条件を満たさなかった」→その解釈をするべきだと思います。(他のモデルについても同様)

p.7L、「SCALE=」→式番号があったほうがよいでしょう(他も)。また、二行に分ける場合、かっこの位置に注意した方がよいでしょう。(分数と間違われる)

p7.R、費用の劣加法性について

全体の書き方ですが、論文では規模の経済性、範囲の経済性(劣加法性)という構成になっていますが、自然独占性を計測するという文脈では、

・劣加法性(=自然独占性) または
・規模の経済性+弱補完性

という構成にするべきです(範囲の経済性は劣加法性の特殊ケース)。最初に劣加法性を検証し、データの困難があるために、規模経済性+弱補完性に移るという構成ではどうでしょう。その場合、モデルを最初にすべて提示するのではなく、分析ごとに提示する必要があります。

p9.L、課題について、周波数制約についても言及しておく必要があるだろうと思います。

原文は載せようとおもいますが、しばらくお待ちを。

こういうとき、ブログは不便かな。