日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

McFadden"The Browser War "1

今、離散選択モデルを勉強している。最近目に付いたのは、McFaddenのThe Browser War - Econometric Analysis of Markov Perfect Equilibrium in Markets with Network Effectsだ。

初期バージョンなので引用禁止とあるが、研究のためだから許してくれるであろう。ということで、読んでいこうとおもう。

構成は以下の通りである。

1.序
2.市場のダイナミクスと反トラスト法
3.集中度の高まった市場ダイナミクスのMarkov Perfect Equilibriumモデル
4.ブラウザ戦争:ネットスケーブ対マイクロソフト
5.計量モデル化への動機付け
6.モデル
7.データ
8.推定結果
9.結果

この中で最も馴染みのない用語は、Markov Perfect Equilibrium(MPE)だ。Markovの名前は、確率過程ではよく目にするマルコフ過程のマルコフと同一人物なのだろうか。

インターネットで調べてみると以下のような記述があった。

ナッシュ均衡の一種。MPEは各固有のサブゲームにおいてナッシュ均衡をもたらすマルコフ戦略の一側面である。マルコフ戦略は、利得に影響する関数を除き、ゲームの経歴の関数である変数にはまったく依存しないものである。

利得の若干の変化がMPEの集合を不連続に変化させる。理由は、利得に小さい影響を持つ状態変数はマルコフ完全戦略の一部分であるからである。しかし、仮にその影響がゼロに落ちたならば、ある戦略にそれは含まれない。すなわちそのような変化は多くの戦略をMPEの集合から消し去るのだ。

何のことかさっぱり分からない。キーワードはナッシュ均衡とマルコフ戦略だ。