日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

いろはのに:客観的評価と当事者意識

調査や研究は客観的であることが必要だ(と思う)が、当時に、当事者意識を持つことも必要だと思う。結果に対しては客観的に、目的については当事者意識を持ってというところだろう。

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当事者意識を持つ・・・なぜ依頼者は、我々に仕事を依頼しに来たのか?・・・ここを理解するのは簡単なようで結構難しい。誰が考えても明らかなほどの無理な注文*1をなぜしてくるのか?*2

こういうことを考え、その背後にある理由を知る時、その時は大概の場合、どんな理不尽な内容の注文でも断ることはなかなかできないものだ。それは大概の場合、切羽詰まって頼んできているから。なんで切羽詰まっちゃうのかというと・・・調査ものというのはどうしても後回しになりがちだ。実ビジネスに必要なことではあるものの、それに直接関わるものでもなく、さりとてよく考えずにやると失敗する恐れがあり、気付いた時は手遅れになるから慎重になるという具合で、発注がギリギリになる・・・それが要因だろう。

話はそれるが、よく適正利潤をあげられない依頼をプロジェクト化してはいけないというような話を聞くが、適正利潤をあげられるプロジェクトは全体の中でどのくらいあるだろうか。実際は赤字、黒字、それらの幅もまちまちなプロジェクトが寄り集まって、最後に〆てみると、利益が出ているという具合だろう。だから1プロジェクトごとに適正利潤なんてそもそもがありえないということを理解していないからそういう話が起こることになる・・・実際を知らない、教科書で読んだことを鵜呑みにしている、あるいは独占企業の人がよく言ってしまいがちなこと。

お客さんに満足してもらうには、その人の立場を分からないといけないし、その人の立場になって物事を考えられるようにならなければいけないし、そうするためには情報のインプットが絶対的に重要だ。当事者意識をモテないとき、失敗する多くの場合、情報のインプットが決定的に不足していることが多い*3

情報のインプットがしっかりできていれば、実は上記のように相手のことを考えない、当事者意識を持てないなんてことはありえない・・・と思う。とは、いうものの気づかないってことが全くないとは言えないので、そういうことをなるべくなくすためにも常にインプットを怠らないようにしたいものだ。

 いろはのには、当事者意識を持つ・・・なんて生意気なことを書いてみたが、物の見事にまとまりのない文章になってしまった。こんな文章でも反面教師ぐらいにはなれるだろうか。

世界で一人ぐらいは役に立ってくれることを願いつつ、文章を終わろうと思う。

*1:よくあるのが、プロジェクト期間が依頼内容に対して異様に短いものだ。

*2:昔、実際にあったことだが、将来予測を二週間ぐらいでやってくれという依頼があった。内容はとても二週間でできるような内容ではなかったので、当然、若造だった自分は当事者意識なんかあるはずもなく、一刀両断、断った。

*3:怖いのは、自分に都合の悪い情報は、意識的にしろ無意識にしろ触れないようにしてしまったり、調べるべきことを端折ってしまったりしてしまうことだ。自分の知りたいことだけを知り、自分の解釈に合致することだけを事実として受け入れ、それで満足してしまう。こう言うことにならないように日々視野、視点を高く、広く持って仕事漬けになることが必要だろう。