日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

ICT経済を構成する必要条件・・・サイエンス経済

サイエンス経済というのは、昔から言われている科学技術立国としての必要条件みたいなもののように読めます。内容は新しいことではないけれど、付加価値を創出する仕組みとして「サイエンス経済」として捉え、体系化することで具体的な政策目標を設定しやすくなると思います。
「この科学的な探究プロセスから経済的な付加価値を創出し、競争力の源泉とするのがサイエンス経済モデル」
これからは情報を編集し、そこで付加価値を出す(ビックデータもある意味そうだと思います)。本橋先生の言葉を借りれば以下の通り。組み合わせと表現されている部分です。
「サイエンス経済は製品や技術のかたまりをプラットフォームとして、組み合わせてモノを作る。」
裏の競争力と表の競争力の両方のバランスが大切というのも面白い表現ですが、要は、顧客のニーズをしっかりつかめと言うことだと思います。
この時、お客さんが100のものが欲しいと言っているときに、100だけしか対応しないと、お客さんには90ぐらいにしか見えないことも注意すべきでしょう。
最後に顧客のニーズが複雑多様になっている現在、自社ですべてをまかなうのは大変なので、他社を含めた部分品をパッケージして製品化することで競争力をつけるというようなことを言われてます。
イネーブラー(NTTの光コラボレーションモデルにも出てきます)が重要な役割を果たすと予想されます。そこに対しNTTグループはどういう立ち位置で臨むのか・・・産業組織、産業論レベルでは面白い研究テーマだと思います。
ICT経済の具体的な将来像として、参考になると思いました。