さて、MacBookProを購入したことに伴い、STaTaが我が家で使えなくなったため、オープンソースベースのR言語を使うことにした。
Rは昔、恐らく10年以上前、一度手を出したことがあったが、その時はインターフェースがどうも気に入らなくていつの間にか遠ざかってしまった。
今回インストールしてみて、そのインストールから簡単になっているし、GUIベースの環境もだいぶ改善されたような気がする・・・が、実は気のせいかもしれない。
これからはこれを使わざるを得ないので、使いやすくなったこともあり、もう少し真面目に取り組もうと思う。
ここではE-commerceへの支出額の推移を分析、予測することを目的として、Rのプログラムをメモしながら進めていく・・・有り体に言えば、Rプログラミングの備忘録だ。
テキストは、まずは基本的なプログラミングから覚えていくということで、福地純一郎、伊藤有希著「Rによる計量経済分析」(朝倉書店、2011年)を使おうと思う。
- 1. Rの基本
- 2. Rの操作
- 3. 単回帰分析(クロスセクションデータ)
- 4. 重回帰分析(クロスセクションデータ)
- 5. 不均一分散
- 6. 回帰分析(時系列データ)
- 7. 定常時系列分析
- 8. ARCHとGARCH
- 9. 多変量時系列
- 10. 非定常時系列
- 11. パネル分析
A. 付録:統計的推測
B. 付録:推定・検定一覧
今回は、総務省家計消費状況調査(以下、状況調査)の月次データを利用するので、1章、2章のRの基本的なところを学んだ後は、6章を勉強することになる。
分析の具体的なテーマは、ここ(消費のICT化を考える)でやったことの再現と、データを更新し最新データで再度推定と予測を行うことである。
「消費のICT化を考える」とは、情報化が進むことで我々の消費行動はどのような影響を受けるのかという点を考えてみよう問うものだ。消費がICT化するということは、購入経路の変更*1に過ぎないのか?あるいはそれ以上の何かがあるのかを考えて見るための端緒として、状況調査の「インターネットを利用した支出総額」の変化を分析してみようというものだ。
これから適宜、分析の切りのいいところで記事として書き込んでいくことになるが、プログラミングの備忘録としても考えているので、記事の内容は2種類になるであう。
それでは少しずつ進めていこうと思う。
*1:例えば、昔は街にある魚屋さん、八百屋さん、総菜屋さんなどに買い物に行っていたのが、その周辺にできるスーパーマーケットに行くようになったり、都市部ではコンビニも活用されているし、さらに最近では郊外型の大型複合商業施設に買い物に行ったりする。これは買い物の購入先が変わっただけであり、消費行動そのものはこれまでとは変わっていないと考えられよう。消費のICT化これらと同じようにパスが一つ増えただけなのか、あるいはそれ以上の影響・・・と問えば経済モデルの抽象化された世界でもなんらかの影響があるのかを考えてみたい。