金曜日の夜、還暦祝いとして、今回、久しぶりにささもと新宿店にお邪魔した。以前は金曜日の夜、20時ごろだと結構行列になっていて着席するまで30分ぐらいかかることがザラにあったが、今はそんなことはない。煮込み鍋が目の前の特等席に待ち時間なしで座れる。
さて、久しぶりのささもとだったが、頼むものはいつもと一緒だ。まずはキンミヤの焼酎。梅は1滴。まずはコップに口を寄せ、ズズッと飲む。キンミヤの独特の甘みのする焼酎が喉の奥から胃の腑へ落ちていく。やはり美味い。
頼むものはいつものと同じだ。煮込み、刺身、そして串焼きをそれぞれ美味しいところをお願いする。
店の中はこんな感じ。海外からの方もちらほら見えて、少し以前の感じに戻ってきている。ただ、奥の席は空いていて、そこが寂しい金曜日のささもと。
焼酎をチビリチビリやりながら、まずは煮込み。浅いところをお願いしたが、あまり追加で入れないので浅いところがないということで普通のところをもらう。シロに寄せ刺しだ。まずこの煮込みを食べ、スープを飲むと落ち着く。
そして刺身。この日は赤身が既に終わっていたので、コブクロ、ガツ、テッポー、コブカタの4本。味は、おまかせで味噌、塩、ネギ醤油で食べる。定番の味。
この頃には、焼酎は2杯目になっている。
焼き物は、赤身から。醤油の軽焼で食べるが、これが美味しい。口の中でゆっくり転がしながら味を楽しむ。続いてホーデンだ。これも新鮮で美味しい。塩味で食べる。ホーデンがある時は、タマシロがある時が多いが、この日は既にないとのこと。残念。
そしてタタキ。顎の骨を食べやすく叩いてある。コリコリ感がたまらない。いいタタキになると素焼きで食べることもある。この日は醤油味。昔は一人1本だったが、今はどうなのだろうか。
続いてはテッポー。直腸の部分だったかな。もちもちしているのがいい。醤油味に合うんだな。ガムみたいでなかなか噛みきれないから顎の弱い人は食べるの控えた方がいいかも。
そしてタン元。最近はタン元という言葉もだいぶポピュラーになっているけど、昔はなんだ?って感じだった。タンの根元の方ね。脂身が多くて甘くて美味しい。味噌味がやはりお勧めだ。
軟骨はタレか塩でいただきたい。この日はまずはタレでいただいた。ものがいい時はタレの軽焼で食べるのが一番なのだが、この日は普通に焼いてもらった。
そしてお口直しにお新香。糠漬けだが、これが美味しい。串焼きで肉を食べたところに糠漬けのさっぱりした味がいい。醤油を少しかけて食べるのが美味しい。
ここで再度、煮込みをもらう。浅煮えの煮込みがあったからだ。この浅煮えだと何がいいって、モツの味を堪能できるところがいい。おいしかったよ。
串焼きも後半。まずはカシ味噌。カシラの味噌味だ。カシラに脂身が多い時が特にお勧めなのだが、この日はまあまあだった。そして軟骨の2本目。こちらは塩でいただく。タレも美味いが、塩味もいいんだよね。
最後はチレ。これが美味い。独特の風味があるが、これはハマる人はハマると思う。この脂の部分、チレ脂が絶品なのだが、なかなか食べられないレアな部位なのだ。
還暦祝いのひと時を十分堪能して、ゆっくり歩きながら東口に出たら、百果園がなくなっていた。こうやって少しずつ景色は変わっていく。
僕が初めてささもとにきたのは、30年前ぐらいだから、そりゃあ変わるよね。だから自分も還暦になっているわけだ。
ごちそうさまでした。