これまでにも徳島市内でいろいろ美味しい居酒屋には出会ってきたが、今回、訪ねた「居酒屋」という名の居酒屋はその中でも最高ランクだ。カウンター9席の小さなお店だが、置いてある日本酒、焼酎、その他アルコール、そしてつまみは定番メニューから、その日のおすすめまで幅広い。それがどれも美味しいのだ。
お店は、ご主人とご主人の母上と見られる方の2人体制(これが普通なのかこの日だけだったのかは不明)。なのでカウンター9席でも満員になるとかなりの忙しさだと思う。訪ねるときは、時間に余裕を持って訪ねたい。その前に予約が取れるかが最初のハードルだ。我々も今回で3回目か4回目のアプローチでやっと行くことができたぐらいだ。
我々は、入口入ってすぐの左端に案内された。席についてまずは喉を潤したいということでハートランドの生をいただいた。外の暑さからクーラーの効いた店内で飲むビールは格別だ。あっという間に飲み干したのは言うまでもない。
お通しは、茹で玉子ときんぴらだ。このきんぴらがあっさりした味付けでこれからいろいろ食べる前の一品としてはとても良い感じだった。
その間に料理を頼んだわけだが、この日はおそらく阿波踊りが終わり、その後一息ついてからの再開って感じで、定番メニューにもないものが多かったのは少し残念。それは次回にとっておこう・・・ということで、頼んだのは、焼き鳥、唐揚げ、ハムカツ、天ぷらだ。以下、順番にご紹介。
まずは焼き鳥のレバー。タレ味と塩味が選択できるが、今回はタレでいただく。大ぶりのレバーがじっくりと焼かれて出てくる。タレは甘めで食欲をそそる味。あっという間に食べてしまうのは言うまでもない。
レバーの次は、ハツだ。ハツもタレでいただいた。独特の食感と味がいい。ビールがあっという間に無くなり、次に日本酒へ。せっかくなので徳島の地酒で飲んだことない銘柄を選んだ。それがこちら・・・阿波天水。
すっきりした味わいの中にもどこかトロッとしたところがある飲み心地。旨味たっぷりで美味しい日本酒だ。最後の2杯だったのでおかわりすると口開けを呑めたが今回は他の銘柄をより広くいただくことにした。
そして料理は、最近はなかなか食べる機会がなかった、鶏の膝軟骨の唐揚げ。レモン汁をたっぷりかけて、塩味で食べる。久しぶりということもあり美味しかった。コリコリ感がたまらず、パクパク食べてしまった。
さらに、揚げ物が続く・・・ハムカツ。このハム、よかった。少し厚めに切ってあるその厚さがちょうどいいのと、写真には写っていないが、ウスターソースが美味しかった。辛子とウスターソースをたっぷりつけて頬張ると・・・懐かしのハムカツだ。
その頃、じっくり焼いた親鳥の焼き鳥が出てくる。親鳥だから噛みごたえ十分でしっかり鶏肉の味を味わいたい。噛みごたえがあるから、食べるのに時間がかかり、顎が疲れるのはご愛嬌。
この日の最後の料理は、太刀魚の天ぷら。これが美味しかった。揚げたて熱々はもちろんだが、太刀魚の間に大葉を挟んであって、味にアクセントをつけている。そして量が十分だ。これを塩か天つゆで食べるのだが、どちらで食べても美味しく両方の味を十分堪能させてもらった。
我々の食事は1時間ほどだったが、その間に2組と1人、我々含めて計7人が店内にいたことになる。この日は恐らく時間も早かったし、市内はお休みモードで人出も少なかったのではないかと予想され、それでも早い時間からそれなりに席が埋まるので、通常はなかなか予約が取れないのも頷ける。
帰り際、ご主人に聞いたら、常に満席ということでもないということだったが、どうだろうか。毎日でも通いたい店っだが、再訪できるのはいつになるだろうか。
ごちそうさまでした。