先日の葉加瀬太郎のCDは、エミさんのご要望で購入したもの。自分用で購入したのっていつだろうとブログを遡ってみるとありました。椎名林檎のベスト盤だった。
このとき以来のCDの購入。そう言えば、林檎さんの新しいCDも出ているなということで次回はそれか・・・な。
さて、今回のアルバム、エレファントカシマシのリードヴォーカル宮本浩次のカバーアルバム「ROMANCE」。宮本氏のCDは、自分は初めて購入させてもらう。確か、ピストンさんのJwaveの番組か何かで宮本さんの今回のCDに収録されている曲が流れていていいなあと思ったのがきっかけだ(その時、宮本さんがゲストだったかどうかは記憶がない)。
このCD、なんでカバーだったかというと・・・制作の経緯は以下のようなことらしい(Amazonのページより)。
2020年、春
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、初のソロアルバムを披露する場であった全国ツアー「宮本、独歩。」が無念の中止。
さらに緊急事態宣言が発令され、自粛生活を余儀なくされる中、宮本浩次は独り、自身の作業場で歌い続けていた。
エレファントカシマシとしてデビューするよりもさらに前、歌が大好きな少年宮本浩次が親しんでいた楽曲を弾き語る。1日1曲をカバーする、と自身に課した。
その作業に没入する中、オリジナルの歌のもつ力、そして歌に登場する主人公たちを愛するあまり、時に号泣しながら宮本は歌っていたという。緊急事態宣言が明け、宮本は録りためた弾き語り音源から精選した10数曲を携えて、信頼するプロデューサー小林武史氏のもとを訪れた。
これを受け小林はわずか数日で、ほぼアルバム1枚分のアレンジを完成、歌に向かう宮本と小林の、極めて純粋でひたむきな意志に貫かれたコラボレーションとなった。
さらに、宮本が大好きな歌と公言する「赤いスイートピー」を、やはり信頼を寄せる音楽プロデューサー蔦谷好位置氏にアレンジを依頼。
こうして信頼する人たちと厳選と研鑽を重ね、カバーアルバム「ROMANCE」は形となっていった。
ある意味、思いがすごくこもったこのCD・・・当然、我が家のHome Podで聴いた。よかったね。全12曲で45分間ぐらいだけど、最初から何回も聞き直した。
収録されている珠玉の12曲・・・全て女性が歌った歌だ。自分の方が宮本氏より年齢は上だろうと思うけど、喝采は小学生の時だった、そのほかはほぼ中学生以降の昭和歌謡と言われるもの、プラス平成の名曲だが、改めてきくとその歌詞の素晴らしさが目立つ。
- あなた (作詞:小坂明子 作曲:小坂明子)
- 異邦人 (作詞:久保田 早紀 作曲:久保田 早紀)
- 二人でお酒を (作詞:山上路夫 作曲:平尾昌晃)
- 化粧 (作詞:中島 みゆき 作曲:中島 みゆき)
- ロマンス (作詞:阿久悠・作曲:筒美京平)
- 赤いスイートピー (作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂)
- 木綿のハンカチーフ-ROMANCE mix-(作詞: 松本隆 作曲: 筒美京平)
- 喝采 (作詞:吉田 旺 作曲:中村泰士)
- ジョニィへの伝言 (作詞:阿久 悠 作曲:都倉俊一)
- 白いパラソル (作詞:松本隆 作曲:財津和夫)
- 恋人がサンタクロース (作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実)
- First Love (作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル)
そして宮本の声がいい。普通(と言ったら失礼か)の男性の声で歌われていく名曲の数々。自分てきにはそういうのってよしだたくろうのプライベート*1が近いかもしれない。その中でも今更ながらその歌詞に聞き入ったのが、木綿のハンカチーフ。
1975年といえば、62年生まれの自分は13歳、中学生だった。好きな歌だったが、歌詞の内容まで理解して聴いていなかったのだな・・・ということを45年後に気づくw
1曲の中でここまでストーリを具体的に織り込んだ歌詞だったのかと今更ながら気付かされ聴いた。SNSが全盛の今の時代、こういう二人の関係は想像もできないのではないか。SNSがなかった頃の二人の恋物語・・・なるほどなあとアラカンのおじさんは聞き入るのでした。
この歌の作詞は松本隆だ。そしてこのアルバムの中にあと2曲、彼の作詞の曲がある。赤いスイートピーと白いパラソル・・・どれも名曲だ。今更ながら恐れいる*2。
宮本の声のよさと松本隆の作詞家としての凄さを知らされたCDだった。