2021年の1月下旬、今は、緊急事態宣言中でどの店もそうなのだが、ここ、富士屋本店日本橋浜町さんも営業時間が変わっている。開店が15時、ラストオーダー19時だ。ご近所さんである我々は営業時間の変更は関係なく、空いてる時間を見計らってお邪魔する。
この時は、おひとり様でラストオーダー前、二人で夕方比較的早い時間にお邪魔した。適当な間隔でお客がいる。やはりいつもの賑やかさよりは空間がある。ゆっくり飲めるが、あの独特の混み合った空間が醸し出す混んでいるときの雰囲気が懐かしい。
さて、飲み物。一人で来るときは当然ながらボトルワインというわけにも行かないので、メガジョッキをグビグビいただく。これはこれで美味しい。そして二人できた時は生ビールの後、お待ちかねの骨太ワインリストからあれこれ選び、その日の一本を決める。この時は最近覚えたばかりの葡萄の名前、ガメイをオーダー。違うボトルもあったのだが、今回はこちらで。
料理は、お一人さまの時も二人できた時も3品から4品を頼む。お一人さまの時はおひとり様サイズがあるものはそちらにしてもらうようにしている。
お一人さまの時は、冬野菜のサラダ、芋豚舌の燻製、関商店の豆腐とアンチョビやっこ、そして芋豚肩ロースのロティをいただく。どれも美味しさ満点。
お二人さまの時は、金柑とマスカットのマスカルポーネ白和え、アンコーのフリット、冬野菜のサラダ(通常サイズ)、牡蠣・白菜・帆立のグラタン、最後が白子のリゾットをいただいた。
ご近所さんの豆腐屋さん、関商店さんの豆腐を使ったこのアンチョビと組み合わせたやっこは、一度食べるとクセになる味。2回に1回は頼んでいるような気がする。冷たい豆腐に温かいアンチョビソースがかけられている。冷たいのと温かいのと、口の中で一体になる時、そこにアンチョビの塩っけが加わって美味しい。
あんこうのフリットは、白身の美味しさを十分に堪能できる一品。熱々の白身のフリットを一口大にホロっと崩し、ソースを絡めていただく。白身の美味しさが口の中に広がる・・・あんこうは鍋だけではないねえとフリットで食べることの幸せを噛み締める。
そして牡蠣のグラタン。熱々だ。グツグツと熱さが最高の状態で出してくれる。舌や口の中を火傷しても熱々で食べたい。贅沢な一品。ホワイトソースが美味しいのはもちろん、素材のよさがさらに味を引き上げる。
フルサイズの冬野菜のサラダ。野菜はどうしても不足気味になるので、富士屋本店に来るときは必ずこの季節の野菜サラダはオーダーするようにしている。お一人さまの時はフルサイズは流石に多いので、おひとり様サイズでお願いして、二人できた時はフルサイズで堪能させていただく。これが美味しいんですよ。
そしてこの冬の新メニューで登場した白子のリゾット・・・今までなかったのか?!と思わず過去を振り返ってしまった一品。冬場の白子といえば、定番と言えば、定番。白子を使ったメニューはこの他にもパスタにあるが、リゾットを選択(パスタは次回)。
白子のリゾットの美味しさは言うまでもない。濃厚な白子の味が口の中に広がり、そこにリゾットのチーズやホワイトクリームの味が追い討ちをかける。贅沢な一瞬だ。リゾットをいただきながら、ガメイの赤ワインの最後をいただく。美味しいひと時である。
今回も十分堪能させていただいた。今は全品お持ち帰りで、料理をその日の気分でうまく組み合わせて頼んで、それに合うワインも合わせて準備したい。お店の味を自宅でも味わえる。次回はそっちでいろいろ楽しんでみようか。
ごちそうさまでした。
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