残暑の中、行ってまいりました・・・八重洲にあるふくべさん。今回は6時前・・・以前ならすでに店内は混み、入れない可能性が高い時間帯。しかし、今は余裕・・・嬉しいような悲しいような。今回も自分がカウンターに座ったときは他に2人のお客さんがいたのみ。その後も入れ替わりはあるもののカウンターの椅子がうまることはありませんでした。
さて、自分はといえば、今回は呉春のぬる燗から。いつもの小盆にセッティングして、美味しく飲み始めました。暑いさなかにぬる燗でいただく日本酒・・・美味しいです。今回はことのほか美味しく感じました。
お酒が美味しかったので、肴もちょっと贅沢にマグロの漬けを頂きました。海苔の風味とマグロの旨味、そして醤油の味が何とも言えません。美味しい。
漬けを一口いただく。口の中で味わう、そこに呉春がグビリと加わる・・・う~ん、これがマリアージュというものかと自問自答しながらいただく。
2本目は北島。これもぬる燗でしただく。自分としては酒の味を感じるのはぬる燗がいいと思っている・・・だからぬる燗。本当のところはどうなのだろう。
さて、漬けが終わったので次の肴は何にしようかと久しぶりにメニューを覗き込む・・・あっ!これ!と目に止まったのが、生揚げ。この生揚げ、以前隣のお客が頼んでいて、とても美味しそうだったのを思い出した。気づいたので2品目は生揚げをいただく。
これは美味しい。鯵の干物や板わさは自分の定番の肴だが、おそらくこの生揚げも定番に加わるだろう。お代わりしたいぐらいだった。
今日はピッチが早い。3本目は開運。やはりぬる燗でいただく。1本、1本、味が違うのはもちろんだが、それを表現するのは難しい。
さて、開運を飲みながら頂いたのは、定番の鯵の干物を久しぶりにいただく。やはり鯵の干物は美味しい。自分は、出されるとすぐにひっくり返し、背骨を取って食べるのだが、この時、背骨の身離れがいいと美味しさ倍増。ふくべさんの鯵の干物はいつもこの身離れがいい。だから美味しい。
いつもより肴が一品多い・・・ということは、お酒もいつもの3本にプラス1本となった。最後は当然、儀式のように菊正宗の樽酒だ。
樽酒というと、口開け(樽上?)や樽下で樽の香りが代わりいろいろ楽しめる。以前のふくべさんだと4斗樽が1週間で空くということだったので、口開けと樽下はあまり変わらないかもしれなかったが、今はどうなのだろう。今回の樽が口開け何日後なのかは聞かなかったが、いつもより幾分、樽の香りが強かったような気がした・・・と感じたのは僕だけだろうか。
・・・というとで、8月下旬、残暑の中でのふくべさんの一時はゆっくり過ぎていったのでした。
ごちそうさまでした。