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【台東区根岸】鍵屋:ここは文句なくいい店だ!櫻正宗の燗が美味し

鍵屋さんの存在を初めて知ったのは、居酒屋の著書が多数ある太田さんの代表作、居酒屋百名山を映像化した太田和彦の日本百名居酒屋だった。

居酒屋百名山 (新潮文庫)

居酒屋百名山 (新潮文庫)

 

その番組がちょうどAmazonPrimeで見ることができた(現在は見られない)のだが、その第一回目が鍵屋さんだった。

そのとき以来、一度は行ってみたいと思っていた居酒屋さんだ。昔は浅草の松風によく通ったものだったが、その松風が2008年に閉店して以来、松風の代わりになる居酒屋が長らくなかった・・・そんな中知ったのが鍵屋さんだった。この日は念願叶ってやっと来られたって感じ。

 

開店時間の5時を少々回ったところだった。店の前には看板に灯りを灯そうとしてご主人が出ていた。僕の顔を見て、「予約?」と聞いてきたので、「いや、一人です」と答えたら、「おおそうですか、どうぞどうぞ」と言って店内に入れてくれた。この時のご主人とのちょっとした会話でなんか感じるものがあり、いい店なんだなと思いながらカウンターに着席。

勝手がよく分からないので、まずは無難に小瓶から。スーパードライだったのがちょっと残念。そしてみそまめがお通し。このみそまめ、意外と美味しい。

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そのほかのつまみは、とり皮焼き、とりもつ焼き、くりから焼き、お新香、冷奴、合鴨焼きの品々。お酒は、合計3本頼んだ。では順番にご紹介。

まずはとり皮焼き。強火でさっと焼いてそこに軽く塩が降ってある。さっぱりと食べられる。

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くりから焼きもさっと焼かれて供される。タレが美味しい。これは本数が限られているらしく、自分の後から来た人たちは「くりから焼きまだありますか?」と聞いていた。

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そしてお新香。白菜、きゅうり、みょうが、なす、人参、紅生姜と色々楽しめる。練りカラシが付いているのがちょっとびっくりだった。みずみずしい漬物でお酒をぐいっと飲むのはいいです。

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そして肝焼きが到着。これもタレ味。塩味だと砂肝になるみたいだ。柔らかくて、火の通り加減もいい感じ。美味しくいただきました。

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小瓶を空けたら、次は日本酒。鍵屋さんの日本酒は、櫻正宗大関、そして菊正宗だ。この日は何を飲もうか迷ったが、蕎麦屋ですでに菊正宗は飲んでいたこともあり、櫻正宗をぬる燗でいただいた。これがびっくり、想像以上の美味しさだった。灘の酒らしい淡麗辛口、よかったねえ。

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お店の雰囲気がいいと酒も進むし、つまみも食べるということで、次に頼んだのは冷奴。これもいい。薬味のネギが別の箱で出てくるのは予想外だったが、この薬味、多めにとって割り下に入れて食べるとこれはこれでつまみになる。

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豆腐は柔らかめで優しい味だ。おろし生姜と刻み大葉がいいアクセント。これで半丁だそうだが、ペロリといただいてしまった。

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そして最後の一品・・・合鴨焼き。塩が軽く振ってあってネギと合鴨肉の味が抜群だ。美味しいねえ。これでお銚子何本飲めるだろうか。

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どうです、このお肉の感じ。脂身が少しついていて、いい感じで焼き上がっている。ネギと一緒に食べると美味しい。

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結局、お酒は、櫻正宗を2本、菊正宗を1本飲んだ。美味しい灘の酒でした。

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この燗付け器、今ではなかなか見ることができない。これで一本ずつ燗をつけるのだけれど、ぬる燗から熱燗まで時間を計っているわけでもないが、見事にいい燗でつけてくれる。ちなみにこの日は、ぬる燗、熱燗、熱燗といただいた。

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お酒の器たち。お猪口が小さいのから大きいのまで揃っているのに後で気づいた。最初、櫻正宗を頼んだ時にお猪口、「大きいのにする?」と尋ねられたのだが、どんなのが出てくるかわからないのでそのままで飲んだ。次回は中ぐらいのやつで飲んでみよう。

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手前の壺はくりから焼きやもつ焼きなどにつけるタレが入っている。そして棚には昔の酒瓶とか歴史を感じる。

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こっちのポスターはもっとレトロだ。

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どこまで雰囲気が伝わったか分からないけど、本当にいいお店だ。

お酒も進むというもの。

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最後は3本を綺麗に並べて、パチリ。

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1時間少々で雰囲気を堪能し、美味しいお酒を堪能し、美味しいつまみを堪能したのでした。

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ごちそうさまでした。

絶対、また行きます。

 

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