日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

プロジェクト実施の判断基準としての戦略:例えば収入の少ないプロジェクトは断るべきか?

繁忙期になると必ず悩む・・・小規模プロジェクト依頼への対応。他のプロジェクトを多数抱え、稼働が逼迫する中どうしようかと・・・今回は稼働がないので申し訳ないとなる場合が多い(依頼主に対して)。

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でも断ったことは本当にそれでよかったのだろうかと後々、迷ったことはないだろうか。逆に無理して受けて散々苦労することになり、受けなきゃよかったと後悔したことはないだろうか。ならばここの判断を間違わないためには、受託したことを後悔しないためにはどうしたらいいだろうか・・・と思いを巡らした人はこの業界多いのではないか。

 

断るには自分に対して、会社に対して、依頼者に対して理由が必要だが、稼働がないというのはあまりにも芸がない。ではその理由はどのように考えればいいだろうか。依頼者に対しては稼働のなさで、社内に対しては、それに加えて、利益への貢献という視点で断るのが誰でもすぐに納得してくれて簡単だ。それで自分も一応納得した気になれる。でもそれでいいのか?

もう少し考えれば、利益への貢献と言ったって、短期的な利益(今年の利益か来年の利益)か、長期的な利益(さらにその先の利益への貢献)か大きく2種類の利益が出てくる。どちらの利益に貢献するのか、さらにその中で何をもっとも優先すべきか、稼働が逼迫しても無理して受けるべきなのかをどう判断したらいいのか。

 

それを考える基本になるもの、もっとも大切なのは自分たちの戦略(事業計画)があるか、そのストーリーに乗っているかではないだろうか。単純に翌年を考えてつながりを残しておきたい、とか、一度断ると二度と声をかけてくれないとかいって無理に受託することがあるが、それは表層的であり、無理して受託しても十分な貢献とならない場合が多い。それは戦略上の位置づけが明確でないからだ。

そうならないためにはその背後に戦略があり、そのストーリーに基づいた判断であれば、組織としても個人としても後悔するようなプロジェクトを受けることはなくなると思う。当然、反省はあるだろうが。

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

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今回、ある人の発言がずーっと気になっていて、頭の片隅で考えていた。ここに書いたことは当たり前のことだが、その当たり前のことができていないことが多い。一貫した考え(戦略)の下、1つ1つの事象に対して判断を下していく。それを常に意識して行動していく。それが将来を切り開いていく。自分がたまたま得意だから、強みを持っているからということだけでは、(きっかけとしてはいいかもしれないが)将来的に先細りになるのは目に見えている。

問い続ける力 (ちくま新書)

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もう少し簡潔に書けてもいいと思うが、イマイチだな。こういう文章書くの苦手w