働き方改革・・・今もってなかなか関心があるようだ。
働き方改革というとどういう改革をみんな連想するのだろうか。
例えば、こんなところだろう。
- 労働時間の短縮(ノー残業デー、朝型勤務、深夜残業禁止など)
- 休暇の取得推進(時間単位有給休暇、有給休暇取得促進、フォロー体制整備など)
- 育児・介護支援(休暇・休業制度の充実、取得奨励など)
- 仕事の進め方の見直し(業務プロセス改善、ITツール導入、会議時間短縮など)
- 多様な働き方(在宅勤務、テレワーク、フレックス、短時間制など)
- ダイバーシティ/女性活躍推進(多様な採用、女性管理職登用など)
- 高齢者雇用(雇用推進、定年の66歳以上への引き上げなど)
こういう取り組みはそここで行われているようだが、それだけで終わっていないだろうか。
働き方改革の先に何を目指すのか?そこをしっかり踏まえて取り組まれているか?単純に、時短になればいいとか、有給がとれるようになればいいとかいう話ではないのではないか?
今の日本経済や産業は、昔のような世界の最先端を走っている状況ではない。昔の余力でまだ走っている感じだ。そして蝋燭が燃え尽きる直前にふわっと明るさが増すあの状況が今の日本経済だとしたら・・・w
好奇心が未来をつくる ソニーCSL研究員が妄想する人類のこれから
- 作者: ソニーコンピュータサイエンス研究所
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
世の中、多様化して金だけじゃない、国力を測るのもGDPだけではない、価値観が多様化していろいろな生き方があっていいはずだとかいろいろ言うけど、それを可能にしているのは、それなりの収入があるからだ。昔から「衣食足りて礼節を知る」というではないか。そこを忘れてはいけないのではないか。
そして、その「衣食足りて」の部分が今や弱体化しているのが日本経済だ。そこを脱出するために何をしなければいけないのか?そこを考えることが働き方改革の一つのポイントなんだと思う。
新しい「衣食足りて」の部分に必要なのが、価値観の多様化だとしたら?働き方改革は何のために行われているのか?新しい価値観の下、新しい仕事のありかた、産業の在り方、経済のあり方が問われているのではないか。
日ごろの仕事の中で新しいことを考えるのはなかなか大変だ・・・だから働き方改革で新しい環境を作り、新しい世界を妄想することが求められている・・・と思うのは自分だけ?