フェルメール、いつ知ったのだろう。多分、N本さんに教えられたのが、フェルメールを最初に意識するきっかけだったと思う。あれは多分2000年の頃、仕事で九州出張した時のことだった(詳しくは省略w)。
その頃は、テレビ東京の美の巨人を欠かさず見ていたこともあり、フェルメールの名前は頭に残った。その後も折に触れ、フェルメールは自分の頭の中に残った。そして生物学者の福岡さんがフェルメールの記事をANAの機内誌翼の王国に連載し、それが書籍化されて購入したりで、フェルメールと聞くと興味を掻き立てられ本も2冊ほど買った。
一冊は、福岡さんの翼の王国に連載された記事をまとめた「フェルメール 光の王国」もう一冊は、小林さんの「フェルメールー謎めいた生涯と全作品」だ。残念ながら、この2冊はどちらも中途までしか読んでおらず、このブログに感想もかけていない。これから読もうw
さて前置きが長くなった。入場は、3時から4時30分ということで3時過ぎに人形町を出て、ほどなく上野の森美術館に到着。その手前で西郷さんに久しぶりにご挨拶し、上野もいろいろ変わってるねえと思いながら行列に並んだ。
フェルメール ――謎めいた生涯と全作品 Kadokawa Art Selection (角川文庫)
- 作者: 小林頼子
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/25
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フェルメールとはどういう画家だったかというと・・・
僕らが並んだときは、約20分待ちということだったが、実際はそこまで待たなかったと思う。
さすがフェルメールって感じの行列。この後、我々が帰る頃にはこの行列はさらに伸びていた。夜8時まで入館できることもあるだろうが、人気のすごさに恐れ入る。
入館してすぐの前半は、フェルメールに関係のある人、あるいはその時代を象徴するような他の画家による絵が展示され、それはそれでいろいろ見られて興味深かった。ここが結構混んでいたのにびっくり@@!
そして、後半がフェルメールの8作品。今回、展示されたのは以下の作品だ(HPより)。
- 作者: アーサー・K.Jr.ウィロック,ダニエル・H.A.C.ローキン,ミヒール・C.プロンプ,Arthur K.Jr. Wheelock,Dani¨elle H.A.C. Lokin,Michiel C. Plomp,成田睦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2000/04
- メディア: 大型本
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初期の宗教画が1つ展示されていた(マルタとマリアの家のキリスト)。それはフェルメールの現存する作品の中で最も大きな作品であり、後の作品とは大分描かれ方が違う。素人的に言うと、ぼやっとした絵だ。後にそれが小さく精緻な絵に変わる。そのきっかけになったのが、取り持ち女の絵だと言うことだ。
今回、作品を実際に見て、フェルメールの描きたいことを実現するのはあの絵の大きさが精一杯の大きさなのだったのだろうということが感じられた。単に細かいというのではない、絵の前でずーっと見入ってしまう何かがある。その単なる細かさを超える細かさ、繊細さは何とも言えなず、絵に引き込まれてしまう。それは今回見に来ている人たち皆そうなのであろう。フェルメールの絵が展示されているコーナーは人数的には前半より少なめだが、一枚一枚の絵をみんなじっくり鑑賞し、人の動きが非常にゆっくりだった。
自分が今回一番印象に残ったのは、「ワイングラス」だ。鮮やかさと言ったらいいのか、うまく言い表せないが見た瞬間、「!」って感じだった。そして「牛乳を注ぐ女」は遠くから見てもやはり「あ!」と印象に残るものだった。
時間にして1時間ぐらいだっただろうか。フェルメールを堪能させてもらった。
またいつか他の作品を見られるであろうか。
とりあえず、積読になっている上記の書籍をまずは読了することに努力したいと思う。
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