日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

Quality Economic Analyses Produces Winning Markets

2030年を想像できますか?:情報通信の未来@@!

さすがにびっくりしました。この動画。見た瞬間@@!って感じ。

アニマトリックスを思い出してしまう近未来、いや、現代の映像ですが・・・ロボットの最前線?と言っていいのでしょう・・・ね。

BOSTON DYNAMIC社のAtlasロボットのこの動き・・・信じられない。すげえって感じ。雪の中を歩いているところが見もの。ここまで二足歩行ロボットが普通に歩く姿を見ると、ロボットが社会に、身の回りに普通にいる時代が来るのはすぐそこってことを認めざるをえない。


Meet Atlas: Boston Dynamics Humanoid Robot Walks, Finds Objects Autonomously

 正直、ここまで来ていたのか!という感じでした。自分がロボットの将来の役割に実感?を持って気づいたのは、昨年の春ごろ。もう直ぐ1年です。なんで気づいたかというと、ここ数年、情報通信白書関連のプロジェクトで、ビッグデータ流通量の計測を行っていて、膨大な量が世の中に溢れることが分かり・・・これら膨大な情報の中で我々はビジネスをしていくことになり、その情報の活用が鍵になると・・・そうするとその膨大な情報・・・誰がどうするの?と当然、人間だけでは処理しきれない・・・少し調べればすぐ分かることですが、そこをどうかするのが・・・AI(Artificial Intelligence)、人工知能がそこを補う、あるいは、中心になって処理するということ。

さらに収集されたビッグデータからAIを用いることで、ここからも膨大な結果がいろいろでくる。ではその結果をどう活かしていくのか・・・そうすると人間だけでは無理で、その他のプレーヤということでロボットを活用することがストーリーとして自然と出てくる。二足歩行の人型ロボットが普通に街中を買い物していたり、ペットの散歩をしていたり、はたまた簡単な仕事をこなしたりと・・・こうなるんだな。

今の時代は、おそらく2004年ごろ起こったWeb2.0に続くICTの利活用の変化をもたらしている時代なのだと思う。ちょうど10年であり、ICTの10年周期とも合う。そうするとこれから10年がこの流れのに乗ってこの流れの中でいろいろな変化が起こってくるのだろう。実際、どういう世界になるのか、2004年の時、2015年の今の状況がどこまで見通せていたか・・・おそらくそれと同程度のことがせいぜい分かることだろう。

次の動画は、さらに映画みたいな仕上げになっている・・・見ていると不安になるようなところもあるが、それを演じているのが本当のロボットだというところがすごいところだろう。


Boston Dynamics

予測は不可能か?

技術革新がますます速くなっていることにただただ唖然といったところだが、こういう時代が来る時、それがいつ頃になるか、そしてこのような時代になった時、どれだけの情報量が世の中を駆け巡るのかと自分の職業柄考えてしまう。

今の情報量を計るひとつの参考値になるのが、総務省が発表している「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」だ。このグラフを見ると、固定通信のトラヒックが4000Gバイト、それが現状での秒あたり情報流通量だ。これを将来に向けて伸ばすとかなりの量になる。さて、上のロボットの時代を考えれば、当然、さらにトラヒック(=情報量)は増えるだろう。また、ここでは扱っていないが、動画サービスがより高度化*1すればトラヒックはこちらでも増えることになる。いや、こちらの方がインパクトがあるかもしれない。

ネットワーク(クラウドの利用が前提となっている)の時代にこれらロボットなどが自由に活躍するまでにはなっていなくても、それ相応のロボットがパラパラと世の中で活躍しているのが、2030年頃であろうか。そうするとその頃の通信トラヒックはどうなっているのだろう。

おそらくは今のトラヒックのトレンドよりは高くなるだろう。2020年が一つのターゲットになっているが、2020年は現状のトレンドの中間点であり、次の10年への萌芽が見える頃ではないかと思う。その時の萌芽としては、4K/8Kなどの動画、モバイルの5G、そして量子コンピュータ、ネットワークはどうであろうか。

15年後を当てるのは難しいが、今を出発点としてどうなっていくか考えることは非常に興味深く、楽しい作業でもある。

*1:高度化の中身を具体的に考えることが大切だが、これについてはまた別途考えてみたい。