もうすぐ映画「さらばあぶない刑事」が公開になる。そのバンセンで今朝、日テレの情報番組に二人が出ていたけど、30年も経てば、舘ひろしさんにしろ柴田恭兵さんにしろ、それなりの見かけになっている・・・のだが、話し出すと雰囲気は当時のままということが分かる(正直嬉しいw)。
1986年から始まったこの刑事ドラマは、ファッションにしろ、街の様子にしろ、ストーリの作り方にしろ、バブル経済真っ只中の日本の雰囲気をよく伝えている。バブルに浮かれていた*1とはいえ、みんな元気よかったね。たった30年後でこうも変わるものかと思ってしまう。まあ当時はバブルと思っていなかったわけだし、ロックフェラーセンターだったかも日本企業が買収して、世界に名をとどろかせていたわけだからね。そういう自信が世間にあふれていたし、このTV番組もその雰囲気を体現したものになっていると言えるのではないか。それを演じた役者たちがまたそれぞれの役にうまくはまっていたというのもあるのかもしれない。
当時のTVシリーズを見ると、当初の2、3話目までは、その後の番組の雰囲気とは違いどことなく役者さんたちのからみがぎくしゃくしていて不自然だ。それがその後ガラッと変わる。今朝の情報番組でのインタビューでは、「当時、ほとんどがアドリブだった」という内容の発言を柴田恭兵さんがしていた。なるほど最初の数話は台本通りで演じていたからあのぎくしゃく感だったのかと今さらながら一人合点がいった(本当にそうだったのかどうかは分からないw)。
だから最初のTV放映の全51話は、後半になればなるほど演者たちの息の合いっぷりが存分に発揮され、当初の番組とはまったく違う雰囲気の番組になっている・・・と僕などは見ていて感じる。最近、こういうテレビ番組ってないですね。
あぶない刑事 DVD Collection VOL.2<完>
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その後の映画シリーズ(今回で7本目?)やテレビのスペシャルでの変わらぬ面白さはアドリブだから表現できたものだろうし、それを演じた役者がこれまたいい感じでシンクロしていたということなのかと思う。そう考えるとあぶない刑事は名番組の一つとして今後語り継がれるんだろうなと今さらながら思わずにはいられない。
一応、「さらば」とはついているけれど、設定をいろいろ変えれば今後も作品は作れるだろうし、是非そうなってもらいたいものだと強く願うのでした。