一気に読みました・・・というか、まだ読んでなかったのかって感じですね。
やっと読む余裕ができたって感じです。
自分が走る世界に居続けるきっかけを作ってくれた著者による最新刊です。
型破り マラソン攻略法 必ず自己ベストを更新できる! (朝日新書)
- 作者: 岩本能史
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/02/13
- メディア: 新書
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- 序 章 市民ランナーのためのマラソン攻略法を導き出す
- 第1章 科学に反する「常識」がベスト更新を邪魔している
- 第2章 「ラン反射」を活用した走りで劇的に速くなる
- 第3章 3週間で最強の「ランナー体質」に変身できる
- 第4章 決定版・ビルドアップ走と峠走で走りを変えろ
- 第5章 型破りレースマネジメントで自己ベスト更新!
- おわりに 他人の成功を喜べるランナーであれ
本書を読んで改めて頭に刻むのは、まず僕たちは一市民ランナーであることだ。だからこそ限られた時間で効率的な練習する必要が出てくる。それにはポイント練習が大切であること、ポイント練習は、ビルドアップ走と峠走であること。その練習は嘘をつかないことなどを改めて考えさせてくれます。
第1章では、今までの「常識」は常識ではないことが丁寧に説明されています・・・厚底シューズ、30キロ走、カーボローデイング、LSD、ストレッチ、腹筋運動などなど。
本書で新たに書き加えられた点は、第2章でしょうか・・・「ラン反射」についての部分。ここはじっくり読みたいですね。「ラン反射」です・・・ラン反射。
第3章では、練習は3日以上空けないとか、走ることと歩くことの違いとか、ランナー体質のメリットとか、L-グルタミンの紹介とか。
第4章は、練習方法の解説・・・そう、ビルドアップ走と峠走についてです。ただやればいいというものではなく、限られた時間で効率的な練習ですから、自分にあった練習内容にするというのも大切なわけで、月間走行距離の10分の1が峠走の距離の目安とか、ポイント練習を実践する際の考え方が述べられています。
そして第5章は、レースマネジメントについて・・・これが最後の詰めで大切なのはいうまでもありません。自分も2013年の東京マラソンでサブ3.5まであと2分まで迫ったのですが、結局達成できなかったのは、このレースマネジメントに失敗したためと今では考えています。それを繰り返さないためにもレース前には読み返したい章です。
そして〆の言葉が、「他人の成功を喜べるランナーであれ」。市民ランナーにとってのマラソンは「人生を楽しむための手段」、「初心者笑うな、自ら来た道。ベテラン笑うな、これから行く道」などなど、走ることは走ることだけではないのだという文章がちりばめられています。
これから走り始めようという人、走り始めたけど・・・という人、自己ベストを更新したい人などなど走る人みんなにお薦めの一冊です。