駅弁や空弁、人それぞれ好みがあると思うが、自分が一番いいね！と思っていたのは、空弁では羽田空港に空弁ブームの前から売っていたトンポー蒸籠だ。
出張や帰省で羽田空港を使うときは必ず買い求めていた。
このコンパクトなフォルム。移動する人間がちょっと小腹がすいたときちょうどいい感じの大きさ。そして包装の鮮やかな朱。食欲をそそる色使い。思わず買い求めずにはいられないだろう。
そして中身は中華料理のトンポーをアレンジした豚ばら肉、ゆで玉子、そして味のついたご飯。お昼前だとまだほんのり暖かいのを食べられる。たぶんこれが一番美味しい。冷えてももちろん美味しい。何回となくお世話になったトンポー蒸籠。
この空弁、羽田空港でしか売っているのを見たことがない。製造ところは自由が丘と表示されているのだが、ネットで調べても出てこない。そして羽田空港以外で売っているのを見たことがない*1。羽田空港でしか買えない一品だった。
そのトンポー蒸籠が羽田空港の空弁の品ぞろえからも消えてしまった。今年を振り返った時、やはり大きな出来事のひとつとしてあげられる出来事だ。
あの美味しいトンポー蒸籠はどこへ行ってしまったのだろうか。
*1:東京駅の駅弁コーナーに売っているということを聞いたこともあるのだが、自分は見つけられなかった。
