日本橋濱町Weblog(日々酔亭)

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今の日本人に無くなった何か:首都高6号池袋線での多重衝突事故、そして交差点での緊急自動車

昨晩の北軽井沢への自動車での移動はやられた。夜9時45分に浜町を出発し、いつものように江戸橋インターから高速へ。

合流地点ではこれまでで一番少ない交通量。「これは今日は楽勝!」と思ったのもつかの間、神田橋JCTからノロノロに。事態が分からず、「最初は何とJCTのところで渋滞かな」などと考え、それにしても「何か違う」と感ずるところがあり、「???」と思っていたら、掲示板にありましたよありました・・・「竹橋JCTと飯田橋の間、事故渋滞」だって。

江戸橋から飯田橋の間は神田橋JCTと竹橋JCTがあって、車線が入り組んでいる上に1車線になって通常でも車がつまるところ。その先で交通事故じゃあ、目も当てられない。飯田橋の事故現場を抜けるのにほぼ1時間を要してしまった。

事故現場を通過するとき、まだ事故車両は撤去作業中で、多重衝突であったことが分かった。たぶん、5台は絡んでいたと思う。警官や道路公団の職員(とは今言わないな)に混ざって、おそらく事故車両に乗っていた関係者の人が事情を聞かれていたのが目に入る。その時は、「こんなところで事故起こしやがって何してんだ!」って思いながら通り過ぎたが、後で考えてみると、その人だって起こしたくて起こしたわけではあるまいと思い、そういう身勝手な考えこそが事故の原因になるのだろうなあなどと一人反省したり・・・苦笑

こういうことがあるとなぜか思い出すのが、緊急自動車が交差点を通過するときの様だ。僕らが子供のころ、小学生のころは確かにそうだったし、高校生ぐらいの時もそうだったと思うのだが、警察車両、消防車、救急車が近づいてくると、皆、道の脇に車を寄せるのはもちろん、交差点では最優先でほとんどスピードを落とさずに通過していったものだ。

それがいつのころからか、緊急自動車が遠慮しながら車をかき分けて走るようになり、交差点では最徐行で通過するようになっていた。そうなったのは緊急自動車が交差点で事故を起こし、関係ない人を巻き添えにしたということがあり、それ以降、緊急自動車の走り方が変わったと聞く、東京は車が多いのもあるかもしれない、また最近の車は密室性が高いから外の音が聞こえずらいとかもあるかもしれない・・・理由がどうであれ、緊急自動車の通行を妨げてしまっている。

これっておかしくねえ?

交差点で傍から見ていると、緊急自動車の通過にもかかわらず、自分都合で進入する車、横断歩道を渡る歩行者がどれほどいることか。自分が、あるいは自分の家族や知り合いがその緊急自動車に乗っていたら、どうなのよ?って考えざるを得ない。自分さえよければ他の人は、世の中はどうでもいいのか?

自分さえよければ・・・ということを今更ながら感じざるを得ない。そういう考えを皆が持っているとすれば、単なる我と我のぶつかり合いになり、社会全体がいい方向に回転することは無理だろう。

個々人にとってちょっとしたことだけど、そうであるからこそこの方向を修正するのは難しいことだと思う。それだけ日本は今、状態を改善するのには時期が良くないということだ。


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